雨の中で忍び猟

先々週に「山のクジラを獲りたくて」の、やまくじさんが我が家で『やまくじ狩猟サロン』の生放送をされ、ありがたいことにゲストとして登場させていただきました。

我が家なのに僕がゲストってのも不思議な感じでしたが。

実はすごく緊張してて、緊張を緩和するためにビールを煽り、煽り過ぎて自分が何を喋ってるかわからなくなるという、いつも通りの酔っ払いが出来上がりました。

ケタケタ笑ってばかりでお恥ずかしい。

翌日、〆のラーメンを食べるのに座った席すら覚えてない僕に、やまくじさんちょっと引いてました。放送事故起きなくてよかった。

そんな色々と記憶が怪しい会話の中で、雨天の出猟はあんまり経験が無くて、むしろ避ける的な話をしたような、ないような。(動画を見返すと恥ずかしくて死んでしまうぞ!という、やまくじさんの忠告を守ってるので未確認。)

あの次の日の出猟中に、まさかの雨に降られるという展開。今までの経験で数少ない雨天時の出猟ですが、思うことが色々とありましたのでちょっと書いてみました。


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雨天時の忍び猟・メリット

忍びやすい

これどこの猟場でも同じだと思いますが、乾いた落ち葉が多くてガサガサと音がしますよね。雨が降って落ち葉が湿気ると、踏みつけてもかなり静かになります。本格的に降り出すと雨音も加わり、かなり忍んで歩くことが出来ます。
うまくやれば自分でも驚くほど獲物の直前まで近寄れることがあります。
雨のおかげで匂いも遠くに届かない気がするのですが、どうなんでしょう。

メリット、これだけしか思いつきませんでした……。僕が着ているKRYPTEKの「VELLUS JACKET/PANT」が着ていてちょっと暑いので雨が降ると丁度良かったくらいです。

続いてデメリット。


雨天時の忍び猟・デメリット

光学機器が使いにくい

獲物探しの必需品、双眼鏡。ハーネスでぶら下げてるだけで、普段はレンズカバー類はつけてません。当然雨に打たれるわけでして、いくら拭ってもとても見にくい。おまけに吐息でレンズも曇ります。

スコープはレンズカバーを車に積んでたので使いましたが、こちらも普段使い慣れてないもので、とてももどかしい……。

シカが現れて咄嗟にそのまま覗き込み、「前が見えねぇ!」というお約束してみたり。


足元が泥濘む

雨が降ったら当然ですが、泥濘みます。思いがけないところで滑って肝を冷やしました。あとは濡れた落ち葉も良く滑りますね。普段なんとも思わないような傾斜でも慎重にならざるを得ません。下りの斜面は特に気を遣います。いつ転んでも大丈夫なように、なるべく低い姿勢で移動しました。


獲物の足音が聞こえない

メリットがそのままデメリットになります。獲物に気付かれにくいということは、こちらも獲物に気付きにくくなるということ。いつもなら足音が聞こえる距離でシカが警戒鳴きしてましたが、ほとんど足音は聞こえませんでした。猟場では獲物が動く音で気付くことが多々あるのでほんとにツライ。
メリットで思わぬ距離まで獲物に近づけると書きましたが、こちらも気付くのが遅れがちでした。


銃の手入れが大変

帰宅後、錆びないようにと手入れしましたが、手入れの甘い部分があったようで、数カ所錆が浮いてしまいました。半日ほど雨に晒されたので、当然びしょ濡れです。もっと細かいところまで気を利かせて手入れするべきでした。
ストックも湿ってしまって、ひび割れたりしないかちょっと心配。


結論:雨の日の忍び猟はデメリットの方が多いかも

思いつくメリットに対してデメリットの多いこと……。他にも霧が出てきて視界が悪くなったり、単純に濡れて気持ち悪かったりと良いことなしでした。
これで獲物が獲れれば結果オーライなんですが、そんなに世の中甘くもなく。
猟場によってはチャンスが生まれるのかもしれませんが、同じチャンスならエアライフル担いで鳥狙いで出たいと思いました。

やはり雨の中の出猟は「余程のことが無い限り避けたい」という結論に。

なんてこの記事をタラタラ書いていたら、やまくじさんの「わたしが雨の猟で気をつけている9つのこと」と見事にネタ被り。

ボツにしようか悩みましたが、共感する点も多々あったので後出しっぽいですが記事にしました。

ちなみに雨上がりの出猟は大好きです。

なるべく雨の日は出猟せず、暖房の効いた部屋でぬくぬく映画でも観てすごそうと思ったのでした。