猟装のアップデート

Contents

あれやこれや買い足すのは毎度のこと…

さて、今期もやっぱり「準備万端!」なんて過ごせる訳もなく、猟期中にちょこちょこと色々買っています。あんまり考えないようにしていますが、もう4年目。そろそろ落ち着いて欲しい頃です(財布的に)。


今回はそんな中から、ハンティングウェアについて。

猟期始まってしばらくは「UNDER ARMOUR」の迷彩パーカーと、「WORKMAN」の「STRETCH マイクロウォームパンツ」で過ごしてました。

これも不満は無かったのですが、「ARMA HUSK BANDLEER」を買ったことでムクムクと物欲が…。

KRYPTEK VELLUS JACKET/PANT

「KRYPTEK」といえばその独特のパターンで有名ですね。よく”爬虫類のような”と表現されますが、まさにその通りだと思います。

去年はジャケット系は買ってないですし、バンダリアがハイランダーだから揃えたいよねってことで、本家「KRYPTEK」を物色。

当初は「INFERNO」パターンの商品を探していたので、どちらかというと「AEGIS EXTREAMJACKET」が目当てだったのです。

でも色々と探しているうちに「VELLUS JACKET/PANT」の方が気になってしまいました。

VELLSUSジャケット
VELLSUSパンツ

その理由なんですが、

  • フリース素材だということ
  • 防風・防水加工、なんか凄い消臭加工がしてある

という点です。

フリース素材は衣擦れ音がしにくいことから、僕の周りでは忍び猟に最強の素材じゃないかという話も。
しかもフリース素材の猟に使えそうな服ってあんまり見かけないような気がします。加えて、防風・防水ですからね。こいつが気になるのは当然。

とあるショップがKRYPTEK本家より安かったので注文したのですが、在庫があったはずの商品が欠品。取り寄せに1ヶ月かかり、その後配達に2週間かかるそうで…。そのやりとりの間に本家がセールを始めたので、キャンセルして結局本家から買うという無駄な時間を掛けてしまいました。注文してから約2週間で到着。

詳細スペックは本家サイトを参考にしていただいて、以下僕の小学生並みの感想です。

サイトの写真だとなんだかゴツく見えますが、実物はそんなでもありません。
むしろちょっと心配な薄さ。持ってみた感じだとこれ本当にそんなに温かいの?ちょっと不安になるくらい。

身長173㎝・体重69kgの標準体型の僕はジャケットはMサイズ、パンツはSサイズを選びました。ジャケットに関しては少しゆったり。パンツはちょうどいいです。

適応温度はマイナス10℃から10℃らしいのですが、実際着てみると暑いくらいでした。初めて着た日の気温は平均5℃前後でしたが、中は半袖Tシャツ1枚しか着てないのに十分過ぎる程の暖かさ。防風だけあって、風がふいてもスースーしません。これなら待ち伏せもガタガタ震えなくて大丈夫そうです。

着心地は、パジャマを着ているような、不思議な着心地です。昼寝が捗りそう。

防水性能については雨の中そんなに出猟する方ではないので重視してなかったのですが、実戦投入当日に予報より早く雨が降るというオチ。小一時間、小雨の中を移動してましたが、身体が濡れることはありませんでした。しっかりと撥水効いてます。まぁ…下ろしたてですしね。いつまでもつか。

肝心の静寂性ですが、少し懸念があったのです。購入の際、日本のレビューが見つからないので海外のレビューを参考にしていたのですが、ボウハンティングに使ったらうるさくて動けない、なんてレビューが。

迷った挙げ句に大丈夫だろうとポチったんですが、全く問題ありませんでした。むしろ静寂性は今まで使ってきた服の中でダントツ。さすがフリース。最強。

迷彩効果については言わずもがな。

でも良いことばかりじゃありません。欠点もあります。

欠点その1 くっつき虫がすごい

これフリースの欠点でしょうね。すごいくっつきます。猟場にはチカラシバが生えてる場所があるのですが、ちょっと通っただけでこの有様です。

払ったくらいじゃ取れません…


取るのになかなかの時間がかかります。できるだけ草むらは避けたいです。

欠点その2 パンツのファスナー部

パンツのファスナーが悪いというわけではないのですが、ファスナー部と銃がこすれると結構大きな音が鳴ります。獲物に聞かれたら間違いなく逃げられます。気をつけていればなんてことないんですけど。

欠点その3 ベンチレーションの位置

横腹から二の腕辺りまでベンチレーションがついてるのですが、どうせなら背中と脇下という具合で分割して欲しかったです。全開にするとかなり開くので、そのまま歩いてたらどこかで引っかけて破いてしまいそうでちょっと怖い…。

以上が使ってみて感じた欠点です。まぁ致命的ではないのでなんとか我慢できます。くっつき虫にはイライラしますケド…。

迷彩服は危ないか?

迷彩着てて危なくない?と思われる人もいると思います。危ないか危なくないかで言えば危ないと思います。ただ、「誤射する人は相手が何を着てても誤射をする」というのが僕の持論です。

獲物をよく確認せず発砲するから誤射になるワケで、なんなら目立たない迷彩の方がこういう事故の遭遇率を下げてくれそうな気すらします。憶測ですが、誤射事件の被害者はほとんどオレンジベスト着てるんじゃないでしょうか。

僕は盲目的に「オレンジベストを着ないと危ない!」というハンターの方が危ないかと。山にはハンターだけじゃなくて、ハイカーや山菜採りやら山芋掘り、林業関係者もいるわけです。その人達がオレンジ着てないから誤射した、着てない方が悪いなんて言い訳が通るわけないんですから。
矢先の確認、獲物の確認、これをしっかりするだけで事故はほとんど起きないはずです。

オレンジを否定するわけではありません。ただ、オレンジを過信するのも違うんじゃないかなという話です。

そして別に迷彩を推奨するわけでもありません。人に対しては目立たないよりは目立った方が良いと思います。単独忍び猟で山に入るときに迷彩は着てても、帽子だとか何かオレンジの物は身につけていますし、猟隊での巻狩りは必ずオレンジのベストかジャケットを着用しています。

そして誤射されない一番の対策はハンターの居る山に行かないこと。

正当化してるわけではないです。僕は着たいものを着たいだけです。

話が少し逸れましたが、上記の理由から「INFERNO」パターンの「VESUVIUS VEST」も一緒に購入。これをジャケットの上から着れば共猟の時も目立ちます。

KRYPTEK VESUVIUS VEST

上にも書いた通り、元々は「INFERNO」パターンのジャケットを買おうと思っていましたが、「VELLSUS JACKET」にしたので、ちょっとでも視認性を上げるために「INFERNO」パターン「VESUVIUS VEST」も購入しました。

リバーシブルになっていて、こちらはオレンジ。多分こちらの面で着る機会はあまりないはず。

生地の質感はわかる人しかわからない例えで申し訳ないのですが、田上商店の銃カバーのようなスベスベ質感です。こちらも音がしにくい方だと思います。

サイズ感はちょっと大きめだというレビューを見かけたので、Sサイズを選択。MサイズのVELLSUSジャケットの上から着て丁度良い感じでした。

ブカブカ感があんまりなくてGood

結果として概ね満足です

猟装にかけた金額としては過去最高になりましたが、それなりだけあって性能は良いですね。まだ完全に評価できるほど使用していませんが、VELLSUSに使われているX-Static®の消臭効果も良い感じで効いてそうです。

「概ね」なのは、今の使用環境じゃやっぱり少し暑いのです。じっとしてると最高なんですけどね。動き回った後、ベンチレーションのファスナー開けた瞬間にモワッと湯気が出てました。

あとは耐久性でしょうか。できるだけ引っかけたりしないように細心の注意を払ってますので耐久テストは期待しないで下さい。今期破ったら多分泣きます。

猟期終わったらまた報告したいと思います。