ハンティングウェア

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ハンティングウェア

前回ハンティングベストのことを書きましたので、今回はハンティングウェアについて書いてみたいと思います。

単独猟をやる僕は、衣擦れ音のしにくい物を選ぶ傾向にありますが、これがなかなか難しいです。

現在、主に使っているのは次の3着です。

某オークションで購入しました。
サイズも調度良くて、素材も好きです。主に鳥猟で使っています。一番使い勝手が良いんですが、これを着て藪の中に入るのは、視認性を考えると抵抗があります。
なので、追加で買ったのが下のジャケット。

これは中国のアパレル工場からサンプルとして取り寄せたものです。実物見るまでは、「売れるかも」って思ったりしたのですが、生地がちょっと好みじゃなかった。

撥水性と保温性はあるんですが、うるさいんです。擦れる音ではなくて、関節を動かすと表の生地がガサガサと音を立てるので、動く度に気になってしまいます。

今期も着るとすれば、巻狩でのタツで着るくらいでしょうか。デザインは好きなんですけど…。

これは狩猟を始めた年に買ったものです。そして着る機会が一番ありません。まず大きい。一番小さいサイズを買ったんですが、それでも大きい。

そして暑い。千葉でこれを着て歩き回るのは、冬でも暑いです。前猟期は零下の巻狩で、日陰のタツについた時に使っただけでした。

生地が良くても、色が。色が良くても、サイズが…。となかなかうまくいきません。

意外とUNIQLOのフリースや、ワークマンの防寒パンツが衣擦れ音もあまりせず、暖かくて良かったのですが…。ハンティングしてる!って気分にならなかったり。

こういう雰囲気作りって、意外と自分にとって重要だったりします。例えがおかしいかもしれませんが、制服のような物。

なかなか決定的なウェアが見つからず、今期も色々と物色してたのですが、ちょっと良い物があったのでご紹介。

Gorkaスーツ P

職場の同期、元自衛隊の先輩・Y作さんからロシアの山岳部隊が使用している戦闘服があると教えてもらいました。

「ゴ、ゴリラ?…みたいな名前」って言ってるのを聞いて、自己紹介かな?と思ったのは内緒。「ロシア 山岳部隊 戦闘服」で出てきたのがGorkaスーツ

一見すると、合羽のようにも見えなくもないこのスーツ、調べてみるとなかなか良さそう。お値段も非常にリーズナブル。

生産しているメーカーが数社あるようなので、ロシアのサイトから購入することにしました。

買ったのはこちらのGREY SHOP

Gorkaスーツはモデルが豊富です。どれを選んだらいいのか迷いました。長年ネットでお買い物してますからね、ここは自分の勘を信じることにします。

ちょっと値段が高いくらいかな程度の物を選べば大丈夫。多分。ちょっと高いくらいだから失敗してもそんなにダメージない…はず。という基準と、ハンティングベストを着用する前提なので、肩口にもポケットのある「Suit Gorka P」を選びました。あと、ゲーターも一緒に注文。

注文しておよそ2週間で到着。畳まれたGorkaとゲーターが無造作にそのまま入ってました。ビニール袋や緩衝材なんて見当たりません。ワイルド。

こんな感じです。見た目通り、かなりゆとりのある作りになってます。極寒地のロシアで使われる戦闘服、分厚そうなイメージでしたが上着はそうでもないです。

むしろ着こまないと真冬は辛そう。インナーで調整しやすいようにわざとそうしてるのかもしれません…。

絶対大きい、という確信がありましたので上下共にSサイズを選びましたが…それでも大きいです。

山中でのGorkaスーツの見え方

やっぱり届いたら色々と試したくなるじゃないですか。行ってきました、残暑厳しい千葉の山にGorkaスーツ着て。

迷彩ではないのに、なかなか溶け込んでます。これは予想外で感心したんですが、ちょっとこのままじゃ誤射されかねません。

オレンジのハンティングベストと、帽子の着用でそれなりに目立つようになりました。腕と足にもワンポイントでもいいのでオレンジが欲しいところです。
チクチクと裁縫して付け足すかもしれません。

機能性の高いパンツ

このGorkaスーツのパンツですが、裾口にやたら長い紐がついてます。最初は「なんだこれ!邪魔だな!」なんて、引きちぎりそうになったんですが、ちょっと考えたら理由がわかりました。

脛部分が妙に分厚いと思ってたんですが、二重になってます。で、足首の辺りで紐で縛ると…

この通り、足首から上を完全に防御出来るんですよ。ハイカットのトレッキングブーツでは覆いきれてないですが、恐らく雪がブーツの中に入らないようにする細工じゃないかと推測。

これがマダニやヤマビルの侵入に一役買ってくれそうです。

この近辺はヤマビルが大量に生息してて、ちょっと歩いただけで長靴にこんなに付いてくる場所です。(同じ日、同じ場所で撮影)

このパンツの構造のおかげか、トレッキングブーツでも足元からのヤマビルやマダニの侵入はありませんでした。(途中で腰を下ろした時に背中に吸い付かれてましたが…)

余談ですが、30%ディート配合の虫よけスプレーを靴に万遍無く吹きかけても、ヤマビルには効果がありました。観察していると、ヤマビルが嫌がるような動きで上がってきません。

スニーカーにジーパン姿のY作さんが無傷で生還しました。

じゃぁGorkaスーツ必要ないじゃんという指摘はナシでお願いします。

今期は山梨の雪山にも狩猟に行く予定です。雪山で使えたらいいな、というくらいの気持ちで買いましたが、千葉でも使えそうなのは良い誤算でした。

肝心の衣擦れ音ですが、個人的には許容範囲かなとは思いました。新品の状態であれば、撥水性も高いです。

ただこのGorkaスーツ、欠点が一つあります。新品だと独特な匂いがあります。しかもなかなか臭いです…。