イノシシ肉の缶詰を食べてみた

 

6月4日に東京大学で行われた野生動物管理全国協議会の「野生動物管理の体制と資源利用のあり方を考える」というシンポジウムに参加してきました。

この手のシンポジウムには行くのも初めて、シンポジウムって何ぞや?くらいのレベルの僕が行くのも、そもそもおかしな話かもしれませんが…。
皆さんお話が上手で、学のない僕でも理解しやすく、知見を広める有意義な時間を過ごすことができました。

シンポジウムの内容については、ここでは言及を控えます。僕の文章力じゃコーディネーターの方々の思惑と違う話になりかねませんので。

内容が気になった方は下記リンクから講演要旨等がダウンロードできます(PDF)。

野生動物管理全国協議会 2017 シンポジウム 講演要旨(PDF)

「野⽣動物管理の体制と資源的利⽤のあり⽅を考える」を踏まえた提言(PDF)

2017シンポジウム参加者アンケートの結果(PDF)

 


会場入り口付近では色々と物販が行われていたのですが、全部気になって…。物販があるなんて考えてなかったこともあるんですが、久々の東京だったので、ハメを外して前夜に飲み歩いてしまい、財布の中は頼りない有様。財布と相談して(相談する程入ってませんが)、その中でも特に気になった物を購入してみました。

Contents

おおち山くじらのイノシシ缶詰

島根県邑智郡美郷町で獲れたイノシシ肉を使った缶詰です。イノシシの缶詰ってだけでも珍しいのですが、有害鳥獣駆除で夏場に捕獲したイノシシ肉を使った缶詰だそうで。

夏場のイノシシって、脂身も少なくてあんまり美味しくないイメージがあったので、それを缶詰にしちゃうなんてチャレンジャーだなぁと興味津々。

「おおち山くじら生産者組合」さんで食肉加工されたイノシシ肉を「株式会社クイージ」さんが缶詰加工してるみたいです。

「おおち山くじら生産者組合」

「株式会社クイージ」

美郷町の取り組みは、獣害に悩まされている地域の理想的なモデルだとシンポジウムのお話を聞いてて思いました。
沢山の苦労があったのでしょうけど、町ぐるみでここまでの活動ができるってすごい。
じゃぁ、ここの真似したからって他所でもうまく行くかと言うと、そうはならないわけで。資源の有効活用って難しい。

3つ全部買いたいところでしたが、財布の戦力は壊滅。「イノシシ肉のポトフ」「イノシシ肉のスパイス煮込み」を買って帰りました。

食べてみた

 

で、実食!となるんですが、この缶詰なかなか良いお値段します。僕が今まで買った缶詰のなかで断トツです。晩酌しながら酒のつまみに開ける缶詰とはワケが違う!

貧乏性な僕は、「特別な日に開けよう」と考えて保管したのですが、すっかり存在を忘れてしまい、賞味期限ギリギリのところで思い出しました。
結局、開けた日は「特別な日」でもなくただの日常、しかも酒のつまみになるという展開に。

そして、普段の食事でも口から出る感想は「美味い」と「不味い」くらいなので大した感想にはなりません。

 

結論:美味い

 

本当に紹介する気があるのかというツッコミが入りかねませんが、こちら僕の感想です。以上です。

ぶっちゃけると缶詰って苦手なんです。普段たまに買うのは、カニミソの缶詰くらいのものなんです。

自衛隊時代に散々缶詰食わされたからか、缶詰に苦手意識が刷り込まれてしまいました。戦犯は「マス野菜煮」に違いない。

そんな僕が缶詰に対して美味いって思ったんですね。これは驚きました。
全然缶詰っぽさがないんですよ。お店でこの缶詰をそのまま出されてもわからないかもしれません。

で、肝心の「夏のイノシシ肉」なんですが、硬くもなく、クセもありませんでした。クセがあると思って食べたので、拍子抜けしました。
薄っすらとした脂身はありますが、しつこくなく、あっさりしてます。ヘルシーな感じ。

缶詰なのにちょっと上品。これなら、お値段も納得…かな?

イノシシ肉のポトフ

イノシシ肉のスパイス煮

イノシシ肉が苦手な人でも食べられるのではないでしょうか。缶詰セットもあるようなので、ちょっと変わった贈答品としても喜ばれそうです。個人的には、「イノシシ肉のスパイス煮込み」がおススメです。「イノシシの黒ビール煮込み」もフォロワーさんがおすすめされていました。買わなかったのをちょっと後悔してます。

缶詰はこちらから通販でも買えます。

天然イノシシ~おおち山くじら~

ハンターになってから、イノシシ肉は手に入りやすくなりましたが、調理の仕方は結構迷ってましたので、良いヒントにもなりました。

このヒントから、イノシシ肉料理のレパートリーが増やせるように頑張りたいと思います(脱・野郎飯)。