猟期を終えて(2019年度)


2月15日で延長のない千葉県の猟期は終了。5年目の猟期も怪我することなく無事終わりを迎えることができました。
今期も新たな発見があり、より自分の狩猟スタイルが確立してきたような気がする良い猟期になったんじゃないかと思ってます。
そんな令和元年度の猟期を反省も踏まえて振り返ってみたいと思います。

Contents


今期の出猟回数について


今期僕が出猟した回数は16回でした。そのうち単独忍び猟で出た回数が10回、共猟が3回、鳥猟が3回です。昨年度が47回なので大幅減です。
獲れた獲物はというと、単独忍び猟でイノシシが2頭、シカが4頭、共猟でシカ2頭、イノシシ1頭という結果。鳥は割愛。出猟回数に対して獲れた数は昨年度より増えました。1日で3頭獲れた日があったのが大きいです。チャンスも昨年度より増えたのですが、盛大に外した回数も多かったのでそのあたりは反省。

持っていった銃について


昨年度はほぼMSS-20でしたが、今年度は4回だけという……。というのも、試しに持ち出したミロク2700MCの軽さと使い勝手のよさにはまってしまい、ほとんど2700MCを使っていました。挙句、上下二連の可能性に魅せられてスラッグガンである2700Dの12番を買い足す始末。

2700Dは精度次第で時期主力になること間違いないのでMSS-20の頻度は更に下がるかもしれません……。


とはいえ時期と猟場に応じて最適な銃を選べたらなぁとは常々思っているので、MSS-20に有利な猟場が増えればまた活躍してくれると思います。

重たいから気がすすまないけど……。

いや、重さ云々というよりも取り回しですかね?

双眼鏡を覗くのために負い紐で担ぐとき、枝をくぐる時に銃を持ち替えるとき、なんかの。

全体的な重量ではなく、動作の合間のふとしたときの重さが気になってしまいました。

筋トレのつもりで誤魔化そうかと思いましたが、そうもいきませんでした(笑)

自分の狩猟スタイルについて考える

環境と気持ちの変化


昨年度の二日にいっぺんは猟場に向かう兼業猟師のような生活から一転して休日ハンターに。アーバンイノシシならぬアーバンハンターになりました。
猟期に入る前は出猟回数が激減することでストレスに耐え切れるかとても不安でしたが意外と平気でした。

むしろなかなか行けないことで、山に行くことにワクワクが増して、毎回初猟日のような新鮮な気持ちでやれて逆に良かったかもしません。

また、次の出猟までの間隔があるのでしっかりと装備品や道具の整備ができました。前猟期は靴が生乾きとかしばしばありましたから、それに比べたら随分快適な猟期だったと思います。

連日のように猟圧をかけるワケでもなかったので、「山を休める」ことができたのも、良い出合いに繋がったのではないかと思います。

猟法について

今猟期も寝屋撃ちを目標として、その道中出会った獲物も狙っていく感じでした。寝屋ではシカとイノシシを二頭ずつ仕留めることができました。

寝屋撃ちの最大の利点は獲物が動かないことです。寝屋までたどり着いたときにシカは起きていることありますが、イノシシは大体ぐっすり寝ていることがほとんどでした。そして起きてもすぐに逃げない印象。

寝ている状態からからの捕獲なので血も回らないし、お肉の状態も良いと思います。

ただ、イノシシは寝た状態でヘッドショットが決まっても暴れて崖を転がって回収が大変なことも。最後に獲ったイノシシは念の為二発撃ち込みましたが、それだと転がる程暴れる様子もなかったので、来期も二発で試してみようかなと思っています。

そして寝屋撃ちをやるようになってから待ち伏せをほぼしなくなりました。休憩がてらジッとすることはありますが、基本は移動してます。うろうろしている方が性に合ってるようです。

小さい頃から「落ち着きがない」との定評はあります。

背負子システム

忍び猟であまり物を持って歩きたくないという考えから、いっそのこと「解体道具を全部置いていく」という発想から生まれた背負子システム。

構想は前猟期でしたが、本格運用を始めたのは今期からでした。これが自分の狩猟スタイルに本当に合っていて、もう手放せそうにないくらいお気に入りです。

背負子システムのおかげで現地解体も今までよりは衛生的で、じっくり取り組めるような環境を作れるようになりました。

一連の流れとしては、獲物が獲れたらまず止め刺し、血抜き、背負子システムを取りに車へ戻る。道中で段取りを考え、車で水分と軽食を摂り、一息ついてから再び現場へ。獲物をポリ袋に包み背負子に積んで沢まで運び、冷却している間に解体の準備をするというルーチンが完成。

今までこれといった手順が確立されていなかったので、変な場所で獲ったときに悩むこともあったのですが、そういったこともなくなりました。

ロープで引っ張り出すよりも背負子に載せた方が確実に楽(もちろん担げる重量内)ですし、搬出方法の一つに加えていても損は無いと思います。

もう背負子大好き。

大好きな背負子システムはまた記事にすると思います。

また来期が楽しみに

皆さんの猟期はどうでしたか?僕は出猟回数が減ったものの、内容的には満足できました。来期はもっと減るんじゃないかと心配はありますが、旦那ポイントを一生懸命貯めて可能な限り出猟したいなぁとは思います。

……思います。

さて、猟期が終わって射撃のシーズン到来です。しっかり練習して、来期はもう少し「ガッカリ」を減らせるように頑張ります!