少し前になりますが、銃が二挺増えました。
いつも銃を買うときは待ちきれなくてすぐ申請だしていたんですが、今回は我慢して誕生日に合わせて提出です。
いやぁ、大人になったもんです。
今回は二挺同時申請。欲しい銃が立て続きに出てきて僕の財布も軽量化が進みました。
ある意味キャッシュレス化。もはや持ち歩く意味もないのでは?という具合でしばらく過ごしました。つらい。
というわけで、今回買った銃の紹介をちょっとしたいと思います。
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Winchester M9410 410番
男たるもの一度は気になるんじゃないでしょうか。アンダーレバーアクション式の散弾銃です。
僕にとっては初めての410番口径になります。
アンダーレバー、そして非力といわれる410番。狩猟用だと考えたら浪漫的な存在かもしれません。
このM9410という銃はWinchesterの名作、「モデル94」をメーカーが410番用に専用設計で作ったものです。
レバーアクション式の散弾銃はライフルを改造したものもあり、無理矢理410番の散弾実包に合うように加工してるので(加工する人の技術にもよるけど)回転不良を起こす個体が多いと聞いていました。
なので「回転しない」ということと、非力な410番ということで、欲しくてもイマイチ使い道が見いだせず保留にしていました。
でも数年狩猟を続けてきて、自分の猟法を振り返ってみると、寝屋で寝ている獲物や木化けして立ち止まっているものばかり。距離も50メートル以内ということが多く、普段からヘッドショット狙いということを考えたらそんなに410番に不利な状況でもないような気がしてきました。
そこで実際に猟で410番を使っている友人に相談したところ、鹿なら数頭獲れていると話を聞き、それならばちょっと探してみるかなという気になったのです。
弾の供給問題
410番の懸念は回転不良だけじゃありません。弾を手に入れるのも一苦労。そしてお高い……。
弾がないなら作ればいいじゃない?とハンドローダー諸兄は思うはず。僕もそうでした。
モールドの選択肢もほとんど無いッス。
とりあえず20番でもそこそこまとまった経験のあるラウンドボールのモールドと、ブリネッキタイプのワッズ一体型の弾頭を購入してみたり、色々と試してますが苦戦しています。
いまのところ使えるレシピは見つかってませんが、なんとかモノにしたいところ。
せっかくの410番ですし、射撃に活用しない手はないですしね。反動少ないし、火薬量も少ない。410番のメリットらしいメリットかもしれない。
なんとか拳サイズ以下に収まってほしいところです。
M9410は回転するか
さて、410番専用設計のM9410はちゃんと回転するのか?という疑問ですが、結論から言うと
「微妙」です。
エキストラクターの調子が悪い可能性もあるかもしれませんが、結構勢いよくレバーを動かさないと薬莢が飛び出てきません。これはスコープを付けてない状態でです。
スコープが載っているともっとダメで、そのままだとほぼ排莢しません。右側に寝かせながらレバー操作をする必要があります。
上部にエジェクションポートがあるから仕方ないのかもしれませんが、M9410はこのあたりの改良もされてると見聞した気がしたのだけど……。
ただ、薬室から排莢されないことはあっても次弾装填についてはトラブルは少ないように思います。
猟場じゃレバーガチャガチャしながら連射する機会はそんなになさそうですが、せめて二発くらいは撃てるように右側に傾けながら操作する習慣をつけて対処しようと思います。
まぁ排莢に不安があるとか惜しい点もありますが、そんなことはどうでも良いくらい面白い銃です。
ついついガチャガチャとレバー操作してしまいます。あの動作をしてるだけで脳から何か分泌液でてそうです。
そして安心の安全機構。完全にレバーが上がってないとハンマーが下りても撃針を叩くことがありません。セーフティを押せばハンマーが下りきることはなくなるので、セーフティーごとぶち壊すような衝撃でも加わらない限り暴発する心配もないし、安心してデコックできます。
二度目のM870
さて、2挺目の銃はというと……二度目の所持となるM870です。
同じ銃を買い直すって、修理不能で仕方なくという場合以外あまりいないと思うのです。
「なぜ同じ銃を二度も買ったのか?」という理由ですが、以前のはエクスプレスマグナム、今回買ったのはウイングマスターというグレードです。
前猟期中に銃砲店でウイングマスターを触る機会があり、一度フォアエンドをしゃくっただけでガシャコン!という音も、滑らかさも全然違うことに気づき驚きました。
同じM870という名前でも全く別物のようなフィーリング。
どっちが優れているかということではなく好みの話で、ウイングマスターのフィーリングの方が自分に合うと感じました。
これは欲しい……と一目惚れ状態に。二度目だけど。
でもね、同じ銃を二度買うってやっぱり抵抗あるんですよ。悩んでるうちにそのウイングマスター売れちゃって。
売れたならしょうがないなー、なんて自分を納得させようと思ったのですが、どうにもあのガシャコン!が忘れられない。
そうなると心の声が口から愚痴のように漏れ出るんですよ、ウイングマスター欲しいって。
鴨猟で一緒に回っていた猟友の前でもそう呟いたら、後日見つけてくれるじゃないですか。しかも最初のお店よりリーズナブル。
買うしかないじゃないですか?
というわけで二度目のM870を所持することになったのです。
前回のM870も嫌気が差して手放したわけではないのです。前にもブログに書きましたが、M870は手放す気がないほどお気に入りでした。
参考記事:レミントンM870
当時の僕の所持銃はミロクMSS-20と2700MC。射撃の精度でも、汎用性でも、いまいちM870の運用方法を見い出せず。
かといってガンロッカーで寝かせて置くわけにはいかないので、必要としてくれる人の元へ行ったほうが幸せだろうと放出したのです。
運用方法なんて小難しいこと考えずに、好きな銃もって猟場に出れば良かっただけなんですけどね。
前のM870はMAGPULのストックにスカウトマウントつけたりとタクティコーな感じのカスタムでしたが、今回はこのM870っぽさを残したカスタムにしようかなと思ってます。あんまりゴテゴテさせずにシンプルに。
以前は重たい銃を猟場に持って出ても筋トレだ!なんて言ってましたが、上下二連の2700MCを持って行くようになってから軽さが正義になりました。
僕は重さに嫌気が差してくると使う頻度が極端に下がる傾向にあるようです。
前のM870しかり、MSS-20しかり……。
猟場に持っていくなら4kg以下に収めたいです。5kg越えはもうしんどいッス。
今回はピカティニーレールを購入したお店でレシーバーにネジ穴を開けてもらい直付けにして貰いました。
マウント方法でいちいち悩むのもイヤだし、多分カンチレバーのハーフライフル銃身も買うことはないと思うのです。
そして加工してくれた店員さんから衝撃的な事実を聞かされることに。
「ライフルサイトの照門ベースがズレてますね、これ」
はい?
一体何を言っているのか意味が分からなかったけど、つけてもらったピカティニーレール、照門、照星を通してみると……おお、確かに。照門が右にズレている。
最初っから光学機器を載せるつもりだったので、M870だししょうがないねー、HAHAHA!で終了。
ちなみにこの銃身は2 3/4インチの弾のみ対応です。
こちらのサイトから推測するに、1979年5月製みたいです。
Remington 870, 700, 1100 Serial/Barrel Number Lookup
この頃の銃身はスラッグの精度もいいと聞いていましたが、なかなかの精度です。オープンサイトでしか検証できていませんが、以前のものより信頼性はあります。
ここ最近、クレーも動的も静的も全部この870でやってます。本当に使ってて楽しい銃です。
もう、今度こそ手放さないと誓います(笑)。
最後に
今回同時に2挺増えたことで、散弾銃は全部で5挺に。エアライフルとライフル合わせたら7挺!
更に猟場に持っていく銃で悩むのは間違いないでしょうが、それはそれで楽しみなところもあり。
今回の銃はご縁があったというか、本当にタイミングが良かった。どちらも別々の友人からの紹介でしたが、求め始めてすぐ見つかったのです。M9410なんて二時間後には見つかってましたからね。
欲しいモノは声に出して言うことが大事。物欲万歳!
銃砲店巡りが趣味の友人は大切にしましょう。