スコープをまとめ買い

スコープ。それは、底なし沼…。一度嵌ると抜け出せない…。なんてよく聞きます。

ぶっちゃけ僕は、スコープなんて覗けて弾が中ればイイのよ!なんて考えてました。
なので、やっすいスコープやダットサイトばっかりヤフオクだのAmazonだの個人輸入だので買い集めて使ってきました。
気にしてたのは、倍率と実銃対応ぐらいです。使えりゃなんでもイイ!

埃をかぶる歴代の光学機器たち…

…が、エアライフル・S510を手に入れ、載せるスコープを考えてるうちに「どーせ(輸入して)差額分浮いたんだし、この際光学機器は全部更新しちゃえよ?」と物欲悪魔が囁きました。

今まで三十ウン年、自分自身と向き合って生きてきました。抗うのは無駄だと知ってますので、大人しく従います。

ボーナスも近かかったので、頑張った自分へのご褒美!ということで。同じこと言いながら毎日ビール買ってますけど。
というわけで、テキトーに使ってたスコープちゃん達を更新すべく、初めて真面目にスコープ選びをしました。

そして候補に挙がったのがこちら。

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March-F Compact 1x-8×24

このズームスコープはFFP (First Focal Plane)ライフルスコープで8倍比を保有します。
1倍から8倍のスコープはコンパクトなボディと使い易い倍率で近距離の射撃に適します。
また、Marchスコープの1倍は真の1倍の為、両眼で見た時にスコープの像と肉眼の像が一致し、広い視野を使用して射撃が可能です。

レチクル目盛りは標的像と一緒にズームされる為、倍率に関係なくレンジングが可能です。

タクティカルモデル
エレベーション、ウィンデージダイヤルは、大きく回しやすいタクティカルダイヤルを装着。
エレベーションダイヤルには、設定した基準に確実に戻すことの出来る0-Setダイヤル付きです。

イルミネーションタイプ
タクティカルモデルに、レチクル照明装置を附加したライフルスコープです。薄暗い時や、黒い標的を狙うときに威力を発揮します。赤く照らされたレチクルは、明るさを4段階に調整が可能です。また、1時間後には自動的に消灯します。

第一焦点面にレチクルを持つスコープは、構造的にズームの全域においてPOA(Point of Aim)は、変化しません。

0.1MILタイプ
1クリック移動量0.1MIL、1回転10MIL
レチクル:FMC-1、FMC-2
1MIL(Mrad)= 1m at 1,000m, (10cm at 100m) 引用元:ディオン光学技研

光学機器に疎い僕でも知ってる、日本製のスコープ「March」。一度覗かせてもらったときに、思わず「うほぁ」という感嘆の声が漏れたスコープ。

お値段も「うほぁ」という声が漏れるレベルです。僕の持ってる装薬銃2挺の購入価格を足しても買えません。

候補に挙げるのはタダですからね。「いつかはクラウン」、「いつかはマーチ」僕にとってそんな存在、March。
さっくり諦めて本格的に探しました。これ一本でそれなりのスコープが数本買えますし。で、購入したのがこいつらです。

 

Leupold  UltimateSlam 2-7x33mm

MSS-20用に購入しました。
Leupoldも有名ですね。アメリカのメーカーです。MSS-20には最初「VARI-X 3-9×33mm E.F.R Air rifle」というエアライフル用のスコープが載ってました。

フォーカスが10mから調整できますが、20GAとはいえ、装薬銃に載せるのは不安だったので交換です。

VX-2とVX-HOGも迷ったのですが、購入の前提として「射撃・狩猟で使える」という条件がありましたので、パララックスが比較的近い75ヤード、2-7倍のこちらに決まり。
しかし、やはり両立は厳しそう。ここは割り切って射撃用と狩猟用で使い分けるべきでした。

射撃で使うには中途半端な倍率(個人の感想)です。やっぱり最低でも9倍は欲しかったかも…。まだ狩猟には使ってないので、そちらで期待。

レティクルが少し変わってて、ズームリングに刻まれたマークに、使用する条件を合わせると、ホールドオーバー(レティクルの各部を使用し、距離に応じたドロップに対応)で撃てるという、Sabot Ballistic Reticle。



一見すると便利そうなシステムですが、そもそも載せるMSS- 20はライフルド・スラッグですし、想定されてるサボット弾とのドロップ量がどの程度違いがでるのか。そしてこれを使うには、倍率が固定されてしまうわけです。20GAの目盛りに合わせるなら4倍。

うーん、どのみち50mゼロインでどの辺に落ちるか、100mで試して覚えるしかなさそうですね(100m未経験)。しかも300ヤードとか使い道が無いですね。
…もうちょっと考えて買おう、自分。

レティクル中央の円は、射撃をするときに的の中央を捉えやすい気がします。狙いやすいです。明るさや解像度なんかも今まで使った安物に比べたら満足してます。あとは、マズルローダーやスラッグガン用と謳ってますので耐久性について心理的に安心できますね。

マウントリングはLeupoldのQRW。理由は使ってみたかった。工具無しで増し締め出来るのはいいと思います。ツタなんかが絡むと緩みそうですが…。

リューポルドはカスタマイズもオーダー時に受け付けてくれるようです。試してみたかったのですが、納期なんかの関係(射撃大会があったので早く欲しかった)で今回は諦めました。財布が許すならそのうちやってみたいなぁ。

Leupold  UltimateSlam 2-7x33mm

HAWK  AIRMAX 30 SF 6-24×50 AMX IR

 

S510用に購入。

HAWKというメーカーは当初知りませんでした。イギリスに本社があるようですが、物はチャイナです。Marchを覗かせてくれた方に教えていただいて一目惚れ。大きいサイドホイールが目立ちます。マウントはBKLのカンチレバータイプ。現行の物とはネジの向きが逆なので、旧型なのかな?

これを選ぶ決め手になったのは、HAWKが作っているChairGunというアプリに対応しているからです。
このアプリに使用する弾の種類や重さ、風向・風速等の必要なデータを入力するとレティクルのどこで狙えばいいか表示してくれるわけです。ハイテク!

レティクルはイルミネーション付きミルドットのAMXというレティクル。なんとなく、その気にさせてくれます。

ここまで高倍率のスコープは、持つのも使うのも初めてでしたが、思ったより明るくて安心しました。ただ、あんまりS510に慣れてないせいもありますが、ケラレやすいような。アイレリーフも結構シビアな印象。イルミネーションはつけなくても見やすい、むしろ射撃場では邪魔でした。気に入って買ったはずのサイドホイールは、弾倉を入れるのに邪魔になり取り外してしまいました…。

そして、わかってはいましたがクソ重たい!カタログ表でも757gありますが、マウント含めると1キロ超えてしまいました。筋トレが捗りますね。

HAWK  AIRMAX 30 SF 6-24×50 AMX IR

EOTech EXPS2-2

 

これはM870用に。

ホロサイトと言えばEOTech、EOTechといえばホロサイト。前から一度は使ってみたいと思っていましたが、国内で流通してる物の価格の高いこと…。個人輸入するにしても、なかなか出してくれるところが見つかりません。でもEOTech製品全部がダメかというとそういうわけではなく、ITAR(武器国際取引に関する規則)だか、なんだとかのリストに指定されてないモデルは輸出してくれるところもあります。今回はそういうお店で買いました。

EXPS2とEXPS3の違いはナイトビジョン対応の有無のようなので、迷わず無しのEXPS2。EXPS2-0とEXPS2-2の違いはドットの数の違い。
数が多いのは良いことだ!ということでEXPS2-2。
XPS2とEXPS2の違いは、マウントがネジ止めとQD(クイックデタッチ)の違い、操作ボタンが背面と側面の違い、防水性能の差、等。

XPS2

EXPS2

いつの間にかEOTechロゴが変わってました

タクティカルな話だと、EXPS2の方がXPS2より7㎜ほど高いので、銃のフロントサイトが邪魔にならず、視界が広くなるのがウリなようですが、カンチレバーだから全く関係ないです。見た目がEXPS2の方が「見た目がゴツゴツしててカッコよかった」から買っただけです、ハイ。

パララックスフリーと謳われてますけど、10mくらいまでは微妙にあります。そこからの距離はどこから覗いてもピタッと貼りついて面白いです。急に出てきた獲物なんかを狙うときは、良さそうですね。

欠点は乱視持ちだと滲んで見辛いです。サークルの中で大まかに狙うというのであれば問題ないですが、ドットで狙うとなると眼鏡かコンタクトは必須です。
後は壊れやすいという話もチラホラ聞こえてきますし、意外と寿命が短いとか。う~ん、5年はもって欲しいなぁ…。

もっと詳しくレビューしたいところですが、まだ電池入れて遊んだくらいでゼロインすらとってない状況です。次にサボット弾をリロードしたときにじっくり試してみようと思います。

 

EOTech EXPS2-2


 

以上が今回購入した光学機器です。どのスコープもまだ狩猟では使用してませんので、そちらの使用感はまだわかりません、…が。

よく選んで買ったはずですし、気に入ってはいるんですが、どうしても気になる点が出てきます…。

これが沼に嵌る、ということかもしれません…。