ストックの手入れにTru-Oil®を使ってみた

 

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ストックがザラザラする…

 

S510を真夏の屋内射場&ポンピングで大汗かきながら射撃に通うこと数回目のこと。
箱出しのまま使ってたら、汗を吸ったからか、ストックがザラついてきました。

このままでは、そのうちカビも生えそうですし、猟期に入って雨に降られたら大変なことになりそう…。
M870はシンセティックですし、MSS-20はウレタン処理。そのままの木製ストックの手入れをするのは初めてです。

なので、ストックになんらかの処置をしなければと思いつつも、どの方法がいいか決めかねてました。


お気に入りのストックなので、亜麻仁油でちょっと一手間かかってもお手入れしたいと考えてたのですが、亜麻仁油をそのまま使うのは、コツがいりそう。
悩んだ末にTwitterで呟いたら、フォロワーさんにオススメ頂いたのはこちらの商品。

 

 

ムース状で塗りやすく、亜麻仁油が主成分。汚れを落としながら保護できる優れもののようです。

じゃあこれにしようと、必殺Amazonで買おうと検索したのですが、検索して出てきた物とオススメして頂いた物の画像が違う。
容器が違うだけで中身は同じだと思うんですが、僕の場合はこういう時に地雷を踏みがちです。

ホームセンターに行く用事があったので、ついでに探してみましたが、近所のホームセンターには置いてない…。

楽天で買うか、Amazonで亜麻仁油を買って頑張ってみるか、悩みながらAmazon見てたらこの商品が出てきました。

 

これも亜麻仁油なんかの天然オイルを使用してる商品のようです。しかも「木製ストック」って書いてあります。こんな風に使用用途がしっかり合致してると試したくなる、というかヘタレな僕には買いやすい。
内容量が少なめなので、ワトコのメンテナンスムースと比べるとちょっと割高感ありますが、興味の方が勝ったのでポチっとな。

少し調べてみたら、所さんの世田谷ベースでも紹介されたことがあるみたいです。日本だと銃のストックよりもギターに使っている人が多そうです。


翌日には届いたのですが、その頃はブログの立ち上げ直後&実家に帰省で手をつけられず。
帰宅後、ちょうど別件でストックと銃身部を外すことになったのでついでに処理することにしました。

 

使い方

 

Tru-Oilを使って、ストックを手入れしている動画はYoutubeでいくつも上がってます。

 

上の動画はストックのレストアというか、化粧直しというか、少々今回の僕の目的とは違いましたが、ちょっと参考に。

動画ではステインやら何やら使ってますが、今回僕が使うのは液状の「Gun Stock Finish」だけです。

早速、開けてみます。が、ただキャップを回すだけじゃ開かなくて、押しながら回す必要があります。それに気付くまでぐるぐるキャップを回してました。

中にアルミ箔の内蓋があるのですが、ここで注意点。僕はついついヤクルトと同じ勢いで穴をあけてしまいましたが、ボールペンで突き刺す程度の小さい穴で十分なようです。

 

ヤクルトばりの大穴。悪い例。

 

作業の流れとして、チェッカリングをマスキングテープで保護した後、まず表面のサンディング(やすりがけ)をします。動画では120番・180番・240番とスチールウールを使ってます。この段階で、表面についた傷をならしますが、新銃で射撃場くらいにしか持ち出してないので、傷も見当たりません。なので省略

次に、脱脂をします。でも、そんなに使ってないし大丈夫だろ〜という気持ちと、メンドクサイを発動したのでこれも省略。固く絞った雑巾で軽く拭いただけです。

要するに、何も考えずにいきなり塗り始めたという、行き当たりばったり。今思えば暑さに頭をヤラれてたんじゃないかと思うんですが…。

指を使って塗り塗り。柔らかい布でもOK。


乾かないうちに布で拭き取り、その後乾燥させます。メーカーサイトに重ね塗りは12時間あけることを推奨されてますが、せっかちなので2時間で重ね塗りしました。
室内温度で十分乾くようですが、ちょっとでも早く乾かないかと扇風機で風を当ててみました。

で、この工程を好みのツヤになるまで繰り返します。とりあえず今回は4回やってみました。で仕上がったのがこちら。


ピッカピカのツヤツヤです。

ビフォー

アフター

 

 

ぱっと見キレイですが、いい加減な作業にはいい加減な結果しか得られません。
ご覧の通り、ムラが生じてます…。

 


 

 

やってみて分かった失敗点

 

サンディングをしてない

いくら傷がついてないとはいえど、下地をならすという意味で、600番や800番くらいでサンドペーパーをかけるべきでした。
表面の凹凸をならせば、オイルの浸透具合も均一になりそうです。

脱脂をしてない

主にムラが生じてるところは、手がよく触れる部分です。一見キレイに見えてもやっぱり汚れはついてます。軽く水拭きした程度では完全な脱脂は無理でした。
脱脂剤は水性の物が推奨されてますが、油性の物でも乾燥時間を置けばいいようです。

拭き取りにはホコリのつきにくい布を

手頃な布が無かったんで、ホームセンターで買った雑巾で拭いてたんですが、普通のタオル生地の物だとホコリが付着しやすいです。琥珀に閉じ込められた蚊のように、ホコリもコーティングされてしまいました。

しっかりと拭き取る

一回塗って乾かした程度では、あまり違いがないので、2回目はちょっと多めに塗ってみました。あんまり拭き取らず、居眠りしてしまった結果、一部ピカピカになってしまうという…。


以上が終わった後に失敗した!と思った点です。


上記の点は、塗装でも注意しますよね。下地作り、脱脂、一度に多量に塗らない。
塗装は何度か経験してますが、「油でコーティング」が、「塗装に近い」というイメージに至らなかったのが敗因かもしれません。

ただ、最初は「やっちまった」と思ったのですが、見方によってはムラの部分が使い込まれてるように見えて、味があるような、ないような…(前向き)。

とりあえず、しばらくはこれで様子みてみようと思います…。駄目ならやり直しする方向で。

因みに、Tru-Oilはキャップを下にして保管すると、長持ちさせられるようです。

それにしても、かなり適当な手順でやらかした割りに、キレイに仕上がってビックリです。

容量は90mlと少ない印象を受けましたが、ストック1本を仕上げるには十分な量です。余ったオイルを何に使うか考えてみます。