猟期というネタの宝庫時期に更新頻度が下がるという稀有な当ブログ。更新サボって管理人は遊んでいる訳ではありません。狩猟に行っております(遊んでいます)。
仕事!単独猟!仕事!単独猟!単独猟!巻狩!という具合に狩猟一辺倒な毎日。
周りが呆れるくらい山に入ってますが、悲しいことになかなか獲物が獲れません…。
やってる本人はあれやこれやと試しながら楽しんでいるものの、一向に猟果が上がらない。
千葉で全面解禁になったシカを是が非でも単独猟で仕留めたい!と挑み続けてきましたが、最初の数回あった射撃のチャンス以降、全く機会が生まれません。
前回の記事更新後、侵入経路を変えてみたりもしたのですが、途中で切り立った崖にぶち当たる等、思うようにいきませんでした。
挙句、とうとう鹿と遭遇しない日が2回続きました。ピーという鳴き声すら聞こえなくなってしまったのです。
考えられるのは
1.猟圧をかけ過ぎた
2.居場所が変わった
3.実は居るけど気付かないor気付かれてない
Contents
1.猟圧をかけ過ぎた
巻狩で犬を放って引っ掻き回すならまだしも、1人で山に入ってるだけなのにそんなに猟圧がかかるものなのか?という疑問も湧きますが、僕が攻め続けたのは主に寝屋。ぐっすり寝てるところに殺し屋が狙いに来るようなもんです。
命からがら逃げ出したのに、日を改めてまたやってくる。しかも数日置きに。そう考えると猟圧かけ過ぎた感があります。
見かけなくなる直前の出猟は、逃げるシカを走って追いかけ回したんですが、これも良くなかったかもしれません。鳴かれても撃てるチャンスがありそうな時は走って追いかけますが、それ以外はジッと身動きせず刺激しないようにしてたのです。それが、その時は魔が差すというか、何頭飛び出すか試してみたくなりワザとドタバタと追いかけてみたんです。
予想以上の数が飛び出した点は大変参考になったんですが、これが原因だったとするなら大きすぎる代償です。
2.居場所が変わった
鹿場に通い出して数週間ですが、随分と葉も落ち見通しが効くようになってきました(それでも灌木や下草が緑々しく茂ってますが)。
猟期始めの頃と比べると、シカも隠れにくくなってきたかもしれません。僕がシカなら安心して眠る為に、もっと身を隠せる場所に移動します。しかも1の要因が加わったなら尚更です。
それでも、何度もシカに逃げられてるうちに逃走先がなんとなくわかってきたのですが、これが何とも攻めにくいところでして。一度、谷から攻めてみたのですが、同じ経路は二度と歩きたくないと思うような傾斜でした。以降、逃げ込まれたらそのままだったのですが、現在シカの安息地になっている可能性を考えると、別経路からの侵入を検討するべきかもしれません。
3.実は居るけど気付かないor気付かれてない
シカはかなり嗅覚が良いということで、猟場に入る時の風向きは意識しています。ここの猟場は、幸いなことにいつも風下です。加えてビブラムファイブフィンガーズは自分の歩き方に合ってるようで、トレッキングブーツに比べてかなり足音が消せるようになりました。もう、ここ最近は如何に音を立てずに移動するかという違う遊びを楽しむ境地に来てます。シカも見つからないし、一人遊びは上手です。
先々週の日没直前、ふとフィンガーレスホイッスルを鳴らしてみたら、シカが答えてくれるという珍事がありました。これを忍びで歩いてる最中にやってみたところ、近くで聞いたことのない鳴き声が上がってびっくりしたんです。フォロワーさんが雄鹿の威嚇ではないかと教えて下さいました。距離を考えたら忍んでて気付かれてない可能性も大いにあります。
個体差か距離かはわからないですが、接近を感じてやり過ごそうとするシカもいるようですが、仮に気付かれない程忍べていたとしても、獲物の姿が見つけられないんじゃ居ないのと一緒。
絶妙な距離で鳴いて逃げてくれるのが一番良いのですが…。
とはいえ、気付かれる前に見つける方がもちろん良い。双眼鏡を小まめに使いながら歩いたりしたんですが、草や葉の陰に隠れて見えないシカを探すのに今の双眼鏡じゃ、視野も狭いし何か見辛いしで疲れてしまいました。
悩んでいたところ、ハイキングハンティング.txtのリロ氏が低倍率の双眼鏡を推されてたので、モノは試しと購入したんですが、これが良い買い物になりました。この双眼鏡と猟友から猪肉を餌に借りたリューポルドのサーマルビジョンの適当なレビューは次回にでも。
新調した双眼鏡を携えて、シカの逃走経路から恐らくここに居るだろう、という場所に行ってみました。
2017/12/7
天候:晴れ
気温:-0.4℃/10.1℃
最多風向:北北西
平均風速 :1.4㎧
使用銃:MSS-20
いつもの尾根を南に二本越えた場所。下からだと傾斜がキツく、途中に竹林も通るので倒れた竹が鬱陶しくてしょうがない。
Googleマップで降りられる場所に目星をつけて、車で行ってみました。鹿場からは車で10分ほど。
勤務明けに銃砲店で20番の散弾を購入した後の出猟なのでちょっと遅めの11時に到着。ヤマドリ見つけても、スラッグしか持ってないという悲しみからやっと解放されました。中る、中らないは別ですが。
入りやすそうな経路があったので、忍びながら進んでみると、この辺りでは珍しく視界が開けた場所に。ここにも炭焼き窯跡があったので、通って来た経路は昔の林道でしょうか。
忍びながら周りを確認すると大きなヌタ場を見つけました。これにはちょっと興奮。今期探した猟場で一番数が多い。大浴場みたいだ。
恐らく伐採した木を集めていたと思われる平地の縁で辺りを確認していると、左の方から音がします。音の大きさから鳥だろうと思いましたが、念の為確認しようと歩きながら弾差しから弾を抜きました。
と、同時にシカの警戒鳴き。弾を込めながら「どこだ、どこだ?」と探していると、小高くなった場所の笹薮が揺れたのがわかりました。距離は30メートル程。そこをシカが通るのが見えたのですぐに構えて撃ちましたが…。撃つ瞬間にシカが方向転換したのが見えたので中ってない自信があります。
念の為にシカが通った場所を確認しに行きますが、やはり何もなし。それよりも、シカが下りて行った経路にビックリです。ほぼ垂直に切り立った崖。こんなところを下りていくなんて、シカってハイスペックですね。
発砲もしてしまったし近くにシカもいないだろうと、堂々と辺りを探索してみます。平地の少し先の尾根を下りた辺りで、谷が3つ合流していることがわかりました。
広い範囲を見渡せるし、ひょっとするとシカが通るかもと30分程待ち伏せしてみました。が、何も出ません。発砲してるし当然だろうなと思いながら、気の緩みからか放屁。
割と豪快に響きました。直後に背後の笹薮からシカの警戒音。20メートル程の距離。ガサガサと逃げていく音は聞こえるものの、姿は見えません。
「やらかしたな~」と思いましたけど、不思議と込み上げる笑い。忍びで逃げられるのと違って、悔しさはありませんでした。むしろ、一矢報いた感じでちょっとスッキリ。ガスが出てスッキリというのもありますが。
結局、この放屁事件後はキョンが出てきたくらいで、シカの姿を見ることもありませんでした。
この場所も期待出来そうです。次は日の出直後に行ってみたいと思います。
このままではただのいい加減なレビューブログに成りかねない今期の猟果ですが、今までの猟期で一番楽しんでいます。獲れないけど、楽しくてしょうがない。
低くとも、なかなか険しい千葉の山。地図に載ってない池を見つけたり、新しい発見が絶えません。
気負ってやっても仕方ないし、気分転換も混ぜながらシカを狙いたいと思います。
シカを探してて、イノシシ見つけたときに、
「何だイノシシか」と思ったときはちょっと病んでるなと思いましたよ。
ヤマドリも獲りたいし、イノシシももう一頭欲しい。そういえば、S510のデビュー戦もまだです。
限られた期間の中で、目一杯楽しみたいと思います!