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リローディング編
前回に引き続いて、I川氏のレシピを紹介します。今回は【リローディング編】。
弾頭鋳造については前回の記事を参照してください。
↓↓注意↓↓
※ハンドロードは奥が深く楽しいものですが、危険も伴います。必ず予備知識を得た上で自己責任で行って下さい。
1.用意するもの
- リローダー(LEE LOAD ALLⅡ)
- 火薬用秤
- ガイド用薬莢(ウインチェスター スーパーX 2 3/4サボットスラグ)
- ウォータープライヤー
- 火薬計量用スプーン(ただの食器スプーン)
- 雷管の穴より細い棒
- 極圧系グリス(狩猟用にはフードグリス)
- 弾頭
- SVAROG純正スタビライザー
- ガスシール(BALISTIC PRODUCTS X12X symmetrical gas seal)
- リロード用薬莢(日邦工業 レミントンRXP スラグ)
- 火薬(ホジドン ロングショット)
- 雷管(フェデラル209A)
2.スタビライザーの差し込み
ガイド用薬莢(この場合はウインチェスター スーパーX 2 3/4サボットスラグですが、柔らかく薄めの素材の薬莢なら銘柄はなんでも大丈夫です)の雷管を抜き、入口をウォータープライヤー等の器具でラッパ状に広げます。(ラッパ状に広げられるなら器具はなんでもOKです)
写真のようにSVAROG純正スタビライザーと弾頭をガイド用薬莢に落とし込み、真ん中のステージにセットします。一番右のチューブがステージにぶつかるまで、めいっぱい圧縮します。
雷管の穴に棒を入れて弾頭を取り出します。スタビライザー込みで重量610gr。
リローディング
レミントンRXPスラグ薬莢の使用済み雷管を抜き、新しい雷管を差し込んだら、ガイド用薬莢と同じように入口をラッパ状に広げます。(広げないと、ガスシールや弾頭が挿入時引っかかることがあります)
ロングショットの火薬(最大量は34グレンです。それ以上は雷管突破する恐れがあります。)を計量して入れて、真ん中のステージにセットし、ガスシールを挿入したら、そのまま弾頭を載せます。
力いっぱい弾頭を押し込み薬莢に圧縮しながら挿入したあと、入口に写真のようにグリスを入れます。
(狩猟用弾の場合は、食品加工機械用のフードグリスを使います)
グリスを入れたらそのままクリンプします。リローダーのチューブの内側は当然グリスで汚れますが、溢れたグリスが潤滑して綺麗に仕上がります。さいごに余分なグリスを拭き取って完成です。
最後に
このまま終わるのもアレなので最後に僕のやり方と真似してみたいなと思った点を。
僕が作る弾もハルの入り口をラッパ状に広げたほうが弾頭を挿入しやすいので、レザークラフトで使われるコーンスリッカーでグリグリと拡張しています。
BPIの専用品っぽいものも買ったけど、ドリルの音がうるさいのでやめました。
仕上げはいつもロールクリンプなので、グリスを注入してクリンプできるのはちょっとうらやましいなぁ。
これなら猟場に持って行った際でもシェルホルダーを汚しにくいのではと思います。
狩猟用にフードグリスを使用しているところも注目。僕は被弾箇所周辺を大きくトリミングするのであまり気にしてなかったんですが、より安全を考えるのであれば必要なのことかも。フードグリスについては用途に応じた規格があるけど、弾に使うのであれば【NSF H1】のグリスあたりかな?
次回はいよいよ【実射編】。1発あたりのコストも触れてます。