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2018年12月1日(土) 単独猟6回目
出猟時間 | 11:10〜16:15 |
天候 | 晴れ |
最低気温/最高気温 | 3.1℃/17.7℃ |
最多風向/平均風速 | 北北西 3.0m/s |
使用銃 | MSS-20 |
5回目、6回目の出猟で連続して寝ているシカに遭遇して、シカに気付かれる前に矢を掛けることに成功しました。
実は最近、後輩に偏光サングラスを借りたので使っていたのですが、今まで見えなかったものが見えるように。
灌木や葉っぱの陰に隠れてるシカが見つけられるようになりました。こんなことはここの猟場では無かったんですよ。もちろん双眼鏡で見るべき場所や、アプローチの方法を変えたことなんかも関係しているのは間違いないのですが、サングラスで違和感を覚えた場所を双眼鏡で確認したら、シカがいる!が2回ですからね。サングラスの効果を確信しました。
同じ偏光サングラスを購入しようかと思ったのですが、ちょいとお高い&魚釣り用ということで、太陽光線の入射角が云々とか言われると、果たしてハンティングに向いてるのかちょっと疑問が湧いたりと。
そういえば、「ハイキングハンティング.txt」のリロ氏がオークリーのプリズムトレイルをオススメされてたことを思い出し、DMで相談、即ポチとなりました。
僕が買ったのはこちら。
OAKLEY FLIGHT JACKET プリズムトレイル
詳しいレビュー的なのはリロ氏のブログをどうぞ。「狩猟で使うアイウェアのススメ」
とりあえず一言。これ、良い。
届いた翌日に実践投入してきましたが、早速結果が出ました。
2018年12月5日 単独猟7回目
出猟時間 | 10:45〜11:50 |
天候 | 晴れ |
最低気温/最高気温 | 9.3℃/18.5℃ |
最多風向/平均風速 | 南南東 0.6m/s |
使用銃 | MSS-20 |
見えなかったものが見えるように
この日は、前2回と少々違うルートで移動しました。目指すは最奥のシカの寝屋。普段と違う尾根を越えたために想定外の場所に出てしまい、斜面をトラバースしていつもの経路に戻りました。が、寝屋手前の谷に差し掛かったところで5頭程度のシカの群れが後方を走り去っていきました。
通常のルートを歩いていればドンピシャで遭遇してたはず。これは失敗したかなーと、寝屋での遭遇を諦めかけたのですが、ふと前方を見たときに視界に違和感。遠くの灌木の隙間から何かの脚が見えてるような…。
ゆっくり双眼鏡で確認するとシカ。警戒しているようですが、こちらには気付いてません。
これには本当にびっくりです。5、6回目より更に生い茂ってる場所で、距離もあります。いろいろなシカやイノシシの光景を見てきた経験も、違和感として気付きやすい要因でしょうけど、こんな風に異質として捉えられるとは思いませんでした。色じゃ無くて質感で気付くような感じ。
ここのところ外すことが続いてましたので、射撃姿勢をしっかり確認。倍率も余裕をもって変更、最大倍率の7倍に。34メートル、立射でヘッドショットでした。
撃った後にひっくり返ったのを確認したのですが、いざ回収に向かうと見当たらないので焦ってしまいました。よく探してみると近くの斜面に倒れていました。
そのままロープで引き上げ少し平らになった部分で腹出ししたのち、尾根を300メートル程引っ張って移動。谷を流れる小川で冷やそうと、崖まで引っ張りいざ谷へ落とそうとしたら、途中で引っかかってしまいました…。
こう見ると大したことなさそうなんですが、ほぼ垂直に近い崖で高さも10m弱あります。引き出し用のロープとは別に、太めのパラコードとクライミング用のカラビナは常備してるので、安全を確保しながら慎重に獲物を下に落としました。
角度がきついので肉が傷みそうですが、うまいこと滑り台のように作用する上、下は水たまりなので意外と平気。なかなか便利な地形です。
最近の単独猟・解体スタイル
解体道具セットを取りに車に一度戻ります。
単独忍び猟での解体というのは、皆さん悩み事の一つじゃないでしょうか。
色々と工夫されていると思います。僕もまだ試行錯誤中です。
モノが軽ければ車まで運んで猟隊の解体場を使わせてもらうこともありますが、大きくなれば現地解体は必須。
僕は獲るまでは身軽になることを重視して、最近は止め刺しのナイフ、折りたたみ式の鋸とスコップを持っているくらいです。あとは車に積んである解体セットの中に。
なので、車からどんなに離れても1時間以内に戻ってこられるようなルートで移動することを心がけています。
今回は「山のクジラを獲りたくて」のやまくじさんからいただいたゲームバッグを初めて使ってみました。
参考:海外の狩猟の話題でよく取りあげられるゲームバッグというものについて
これ良いですよ〜。丈夫ですし、あんまり血が滴ってきません。ゴミ袋よりは全然良いです。以前、メットカーフに積んだ時はゴミ袋で血まみれになりましたが、今回はそんなことも無かったです。何よりミステリーランチ映えします(笑)
ちなみにメットカーフは前猟期の山梨遠征のために買ったのですが、大きすぎて普段はあんまり使い道がありません…。
獲った後、解体道具を取りに戻るスタイルなら背負子のほうが気も遣わなくていい気がします。何も考えずにポイポイと放り込んで持って行けるのは便利ですが…。この辺りはもう少し検討したいです。
そして今回初めてロシアン弾頭を回収できました。頭を抜けた弾が首の付け根付近から再び入り、肩甲骨あたりで止まっていました。
思ったよりはエグい開き方をしないようです。
「 PRIZM TRAIL」は活躍しそう
さて、導入初日から結果を残した「 PRIZM TRAIL」。今後の活躍にも期待大です。黄色系の偏光サングラスでも効果は感じられたので、手持ちがある方は試してみるのも良いと思います。
僕がプリズトレイルを使ってみた感想は以下の通り。
- 独特な色味な気がします。合わない人は合わないかも?僕も初めて掛けた時、うわ、なんだこれは!ってなりましたが、一日山に入ってたら慣れました。何よりメリットの方が大きい。
- リロ氏も言う通り、レンズが曇りやすいです。が、フライトジャケットはノーズブリッジが可動するので、顔とレンズの間に隙間を作って曇りにくくすることが出来ます。今のところ曇り止めは使ってません。
- レンズ内側の反射が結構あるので帽子は必須。これはサングラスの形状によるものかもしれません。
以上です。多少のクセはありますが、それよりも効果の方が僕にとっては大きいです。良い買い物をしました。人柱、ありがとうございます!