出猟時間 | 11:00〜16:25 |
天候 | 晴れ |
最低気温/最高気温 | 7.5℃/14.7℃ |
最多風向/平均風速 | 北北東 1.7m/s |
使用銃 | MSS-20 |
Contents
2018年11月29日(木)単独猟5回目
単独猟も最初は順調でしたが、段々と獲れなくなってきました。当たり前ですが獲物もいつも同じ場所にいるわけじゃないですし、当然と言えば当然です。
僕の単独猟のスタイルは、
- イノシシ:渉猟中の遭遇場所、痕跡などから居そうな時間帯、場所を選定してからの待ち伏せ猟
- シカ:ほぼ渉猟
いろいろ試して来ましたが、現在しっくりくるのはこんな構成になってます。基本は忍びでシカ・イノシシを渉猟で探しつつ、目当てのポイントで待ち伏せるということを繰り返してます。
いつものルートをちょっと変えて単独忍び猟
この記事で見つけたルートで今回は渉猟してみます。歩けない、歩きにくいと思ってた経路なんですが、意外といけることが判明。しかも今までのルートより視界も確保しやすい感じでチャンスも増えそうです。問題は急斜面が多くなること、歩く距離が増えること、落ち葉が多いので音を立てないように気を遣うことです。
実際に歩いてみると、今まで使っていたルートよりむしろ歩き易いかもしれない。視界も広いし。通い慣れたと思った猟場でしたが、新発見でした。わかってるようでわかってないもんです。
そんな感じでズンズン進んで行き、とある尾根から反対側をひょっこり覗き込んだら視界に違和感。何か寝てますね。
そっと木の陰から身を乗り出し、双眼鏡で確認。肉眼で見た時はイノシシっぽくて心拍数上がったんですが、シカでした。寝てますが、ネックショットは狙えそうです。
そっと再び木の陰に隠れて、弾を装填。今回は余裕があったのでGoProも撮影開始。銃を構えて木の陰からゆっくりリーンすると…。
おやぁ?起きてますねぇ!しかも、スコープ越しに目が合いました。
慌てて照準を頭に合わせて引き金を引きましたが、引いた瞬間に外したとわかるほどのガク引き。やってしまった。
嗚呼、なんということでしょう。絶好のチャンスを棒に振るこの感じ。依託かシッティングする余裕もあったはずなのに、なぜ立射に拘ったのか。
しかも動画を確認したら付近に他にも居た様子。これらを確認する余裕すらなかった。あの時撃たなくてもまだ逃げられなかったか、それとも逃げられたか。たらればですが、どうするのが最善だったのか悩まされます。でもちょっと嬉しいことも。
前猟期よりも徹底して、今期は「当たれば即倒する」であろう、頭と首しか狙わない縛りをしてます。これは腕に自信があるとかではなくて、当たればほぼ即死、当たらなければ面積も少ないし、中途半端な半矢になりにくいとのでは?ということです。
前猟期は半矢を数頭出しました。なるべく、というか心情的には二度としたくないです。
「頭を狙って」撃ったけど「ガク引き」したから「外した」と自信を持って言える。うまく説明できませんが、自分にとって大切なことじゃないかなと思いました。外して成長を感じるのも変な話なんですが。
でもやっぱり悔しい。
そんな感じで前半戦は終了。いつもの高台まで戻り、お茶と羊羹食べて後半戦へ。
秘密の池へのルート探し
ここの猟場にも地図に載ってない池があることを前猟期に確認していましたが、そのときはどうやって池に下りればいいのかわからなかったのです。わかっているのは背の高い草むらを抜けたりと面倒くさそうということ。
地図に載ってないといえど、Googleマップの航空写真にはバッチリ写ってます。恐らくこの辺から行けばエアライフルでも狙えそうな場所に辿りつけるだろうとダニゾーンを草を分けて進み、灌木をくぐり抜けて辿りついたのがこの池。
面倒くさそうでなかなか行けなかった場所についに辿りつきました。この日はコガモが居るのを確認。ここならエアライフルで狙えます。回収方法はちょっと工夫が必要かもしれませんが…。あわよくばコガモを獲ってやろうとザラ弾持って隠れてましたが、近寄ってくれませんでした…。
賢いイノシシと遭遇、そして時計紛失
秘密の池への行き方もわかり、せっかくなので沢沿いに歩いてみることにしました。下見で行って以来の場所を目指してですが、もうちょっと奥まで足を伸ばせたらと思ったのです。
で、目標の場所付近まできたところで、竹を踏んだような音が聞こえて立ち止まりました。じっとしながら双眼鏡片手に竹林を観察しますが、何も動く気配はありません。
おかしいな、勘違いかな?と思いながらも5分ほどその場に居たのですが、相変わらず何も変化なし。気のせいか、と歩き出して20m程進んだところで、後方からバキバキ!!っと竹を踏むすさまじい音。振り返るとかなり大きなイノシシが竹林の崖を登って行くのが見えました。
単独忍び猟をやってると、大抵のイノシシは異変を感じたらすぐ逃げて行くのですが、たまにこういうやり過ごそうとする賢い個体に出会います。心なしか大きい雄に多い気がします。
音の感じからするとそんなに逃げてないと思ったのでダメ元で後を追ってみました。
イノシシ、いったい何をしてたのかと思ったらタケノコ食べてたようです。タケノコ求めて土を掘り返すのは年明けくらいのイメージでしたが、今年は早いのかな?
上まで登ってみると、その辺掘り起こしまくりの生糞まみれでした。これもこの猟場での新たな発見。テンション上がってきてもう少し上まで行こうかと、時間を確認しようとしたら…
時計がないんですよねぇ…
安物のプロトレックですけどね、狩猟を始めた年に、狩猟のために買ったちょっと思い入れのあるモノだったんですよ。まぁ4年目ともなれば山への奉納は慣れっこですけどね。流石にちょっと凹みました。
もう、イノシシなんてどうでも良くなってしまったのでトボトボと来た道を戻ります。念の為探しますが、足下はぐっちゃぐちゃのドロドロ。ここで落としてたら見つからないよなーなんて思いながらも視線は下向き。一番落とした可能性がある場所で見つからなかったので、ほぼ諦めてたのですが、沢の入り口近辺の河原にキラリと光るモノが!
あ、あったー!!なんたる奇跡!!
今猟期の運はここで全て使いきったかもしれません。
時計落とすとかどんなドジっ子だよと自分を責めましたが、まさかバンド切れとは…。兎に角、見つかって良かったです。
シカ、イノシシ、秘密の池に奉納未遂…。濃い一日でした。