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兼用だったスコープ「LEUPOLD UltimateSlam 2-7×33」
2018年度猟期も大活躍してくれた「LEUPOLD UltimateSlam 2-7×33」。
猟期中にガッツリ打痕がつくほどぶつけてしまったので、壊れてないか恐る恐る射撃場で撃ってみましたが、数Click程エレベーションがズレてたくらいで「さすがリューポルド」と感心させられました。エントリーモデルでこの頑丈さ。
そんなお気に入りのスコープですが、昨年に射撃で使っているとなんだか倍率が物足らなくなってきました。例えばエアライフルのS510を立射で撃つときでも、16倍を使っていたので当然と言えば当然なのかもしれません。
決定打は狩猟用の自作弾を100メートルで試射したときです。
見えることは見えるのだけど、同じところを毎度狙えてるかと聞かれると……、うーん……。
「こんくらいかな?」ってノリで撃つようになってしまうのでやっぱりちゃんと見えてないかと。
狩猟用も高倍率傾向に
2018年度の猟期はヘッドショット、ネックショットにこだわりました。寝ているシカやイノシシの寝込みを襲いに行くスタイルですので、勘づかれないようにしようとするとどうしても射距離が伸びます。
といっても大体50メートル以内なのですが、いざ猟場で頭や首を狙おうと思うと遠く感じることがしばしばありました。
木の間を抜くような射撃が多かったので、余計にそう感じたのかもしれません。
逆に近距離で撃つことの方が少なかったので、スコープは4倍が定位置。
咄嗟だったので頭を狙う余裕はありませんでしたが、12mという近距離でも4倍で狙えることを経験しました。
【閲覧注意】待ってくれたシカ
このことから僕の狩猟スタイルなら、下は3〜4倍のスコープでも問題なさそうです。上は15倍くらいあればいいかな。3−15くらいなら射撃も猟も両立できるかも……。と考えてました。
スコープリングをハイマウントに交換
そんな感じでどうするか迷っていたら、フォロワーのベテランシューターさんがハイマウントのスコープの話をされてて、ちょっと試してみたくなりました。
ランニングターゲットをやっている人もハイマウントの人が多い気がします。
GRSのチークピースもまだまだ上げられますし、猟期中にあった凡ミスが解消できるのじゃないかと。
こんな感じで首を傾けてスコープを覗いちゃうことがありました。
射撃場じゃこんな撃ち方やりませんし、どこでこんなクセがついたのか……。
2回連続でシカを外して気がつきました。
意識して撃つようにしたら当たりました。今期は身につけている物も変わったし、身体が自然と楽な姿勢やバランスを取ろうとするのでしょうか。知らんけど。
ともかく、ハイマウントならこの辺りも解消されそうだと思いました。傾けたら覗けないわけですし。
思い立ったら試したくてしょうがない……。あの人ならひょっとして……と思ってジャガおさんに尋ねてみたところ、「Weaver」 の「Grand Slam Extra High」が余ってるとのこので譲っていただきました。ありがとうございます!
早速取り付けてみたところ、思惑通りな感じ。というかすごく覗きやすくなりました。ただ、「エクストラハイ」という割には控えめな高さ。
もう少し高さのあるものを試してみたいかも。
とりあえず3月31日に行う射撃会はこれで参加しようと思っていたのですが、ふと何気なく某オークションを覗いてみたら気になるスコープを発見。
商品説明には詳しく書いてないのですが、添付画像のフォーカスノブにSⅢの文字が。
SⅢといえばサイトロンの上位機種です。型は古そうですが、フラッグシップモデル。悪くはないはず。
しかも安い。これどうかなー、なんて仲間内でワイワイと情報共有(僕が入札するから邪魔しないでね☆の意)しつつ、オークション終了間際に入札して無事落札。自動延長が設定されてなくて助かりました。
こうして狩猟用と射撃用のスコープができました
そうです。意図して射撃用ができたわけではないのです。ただスコープが増えたから射撃用にしただけなのです。衝動買いの副産物なのです。
とはいえ、別けた方がメリットが多いとは思っていました。
1.弾種を変えたときのゼロインが楽
射撃用も狩猟用も最近はハンドロードしていますが、薬量の違いで面白いくらい弾着が違います。猟期前に狩猟用にゼロインして、猟期が終わると射撃用にゼロインしなおすことになるのですが、問題は猟期中に射撃会に参加するときです。
またゼロイン取り直しなのでちょっと面倒くさいです。
狩猟用の弾で50メートルの射撃をして精度が極端に変わる訳じゃないですが、それを認めちゃうと射撃用として詰めてる意味がなくなってしまいます(笑)
射撃用の方が反動もマイルドですし。
そこでスコープが二本あればそれぞれゼロインしておけば付け替えることで対応できます。厳密にいうとゼロインも多少ずれるかもしれませんが、50メートルのスラッグじゃ違いがわからない気もします。少なくともMSS-20ではスコープを外したくらいじゃズレたと感じたことはありません。
2.欲しい倍率にかかるコスト
上でも書いた通り、狩猟は3−15倍くらいが今の自分には都合が良さそうです。射撃は100メートルを依託で撃つなら、24倍は欲しいと思いました。
両立できるスコープを考えたら3-24とかになるんですが、そんなスコープといえばMarchくらいしか思い浮かびません。
あれをスラッグ銃に乗っけるのはもったいないと思ってしまいますし、そもそもそんな予算はありません。
なので2本用意するほうがお財布事情的にも合理的でした。
いつかはMarch、今はそれでいいのです……。
3.壊れたときの予備
1本壊れても、もう1本あります。とりあえず安心感はあります。スコープおかわり。
射撃用と狩猟用を兼用するメリット
そう考えたら僕のMSS-20に限った話であれば、猟用と射撃用でスコープを兼用するメリットはないわけです。
同じスコープの方が扱いにもよく慣れそうに思えましたが、S510とMSS-20でも載せているスコープが違います。二丁を使い分けて戸惑うこともなかったのでコレも妄想です。
こうして衝動買いを肯定するのです。
SIGHTRON SⅢ SS624x50MDというらしい
調べてみたら、SⅢ SS624x50MDというモデルみたいです。特定するのに苦労しました。唯一見つかったレビューがこれです。
「SIGHTRON SIII 6-24X50MM SIDE FOCUS MILDOT SCOPE」
スコープを覗いてみた感じはUltimateSlamと同程度、いや、少し明るいくらいでしょうか。2−7と同じくらいなら上等。解像度はこちらのほうが良いです。
ミルドットレティクルなんですが、ドットが大きいような……。ちょっと邪魔なくらいデカいですね。慣れでしょうけど。
アイレリーフは109〜81mmということなんで108〜95mmのUltimateSlamに比べたら余裕があるはずなんですが、そんなに変わりがない気がします。
気になる重さは……578g。UltimateSlamは9.9oz、約280gです。2倍増し。
この記事書いてて初めて比較したんですが、なんか重たい気がしてたのは気のせいじゃなかったようです。
すぐにでも銃に載せて射場に行きたいところでしたが、30mmの(まともな)マウントリングが手元にありません。
結局、海外から輸入中なのですが、どうも31日には間に合いそうもないので山梨の果樹園農家の猟友から借りることになりました。
「LEUPOLD MARK4 30mm High」
ごっついマウントリングです。ちょっとやそっとぶつけたくらいじゃビクともしなさそうです。ゴツい、そして重たい。リングの値段が手に入れたスコープと大差ない、下手したらリングの方が高いです(笑)
おかげでなんとか31日には間に合いそうです。近々ゼロインに行ってきます。