レミントンM870

僕の使用しているレミントンM870・Express Magnumのお話。

レミントンM870は色々なゲームや映画にも登場しますし、知名度は高いと思います。

レミントンM870は、1960年代中期に開発され、1980年代からは民間での狩猟用としてだけではなく警察用としても採用されているショットガンであり、安定した性能と信頼性の高さが評価されている。現在はモスバーグM500やイサカM37・ウィンチェスターM1300などと並び、ポンプアクション式ショットガンの定番として幅広い用途で使われ続けている。
レミントン社の製品らしく堅牢な構造で耐久性が高いため、各国の警察や軍隊でも戦闘用だけでなくバードパトロール用などとしても広く採用されている。日本では陸上自衛隊の特殊作戦群や警察の刑事部特殊班、海上保安庁の特別警備隊などで使用されている。民間でも狩猟用として多く使われており、日本国内でも流通している。
開発当時から根本的なユニットや作動システムなどに大きな変化はないが、現在は「M870 エクスプレス」やストック付きの「ウイングマスター」、ピストルグリップで全長の短い「ポリスカスタム」など、多数のバリエーションモデルが存在する。

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「レミントンM870」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』 2017年6月15日 (木) 10:44 UTC URL: http://ja.wikipedia.org

なぜM870にしたのか?

理由は色々とあるのですが、決め手になったのはズバリ安かったからです。もともとそんなにお高くないですし、中古の流通量も豊富です。替え銃身1本付きで、ガンロッカーと装弾ロッカーつけて11万ちょっとでした。
この頃は「銃なんて弾がでりゃいいのよ」なんて考えてましたので、全くもってメリット・デメリットなんて頭にありませんでした。ある意味、適当に買った銃です。

3年使ってみて、僕にとっての良い点・悪い点が見えてきました。

M870の良い点

 

頑丈、そして安定している

中古で買ってそのまま使ってますが、今のところ不具合は無いし、まだ壊れる気がしません。もともと傷まみれだし、藪の中をガサガサ進んでも気にならなくて、ガサツな僕には調度良い。
前猟期、猟場を移動中に不注意で滑落したしましたが、しこたまぶつけてもビクともしませんでした。

また、レピーターだのシャクリだのポンプアクションだの色々と呼び名はありますが、フォアエンドを手動で前後に動かして次弾を装填しますので、自動銃のような回転不良を起こすことがありません。ただ、一度だけ色々な偶然が重なってダブルフィードは起こしたことがあります。

汎用性がある

M870はマガジンキャップを外すだけで銃身交換ができます。工具無しで銃身を交換できるのは大きなメリットだと思います。僕の持ってる銃身はリブ銃身とスラッグ銃身とカンチレバー・ハーフライフル銃身の3本です。

上から26インチリブ銃身、ハーフライフル銃身、20インチスラッグ銃身

リブ銃身はクレー射撃や鳥撃ち、スラッグ銃身は静的射撃と大物猟用という具合に使い分けてます。

しかし、ハーフライフル銃身を手に入れてから、鳥撃ちとクレー射撃以外は、ハーフライフル銃身を使うようになりました。スラッグ銃身はちょっと出番が少なくなりました。

この銃一丁で、様々なシチュエーションにそれなりに対応できます。僕にとって、マルチツールのような存在です。

構造上の安全性

M870は薬室を完全に閉鎖しなければ、構造上撃発することはありません。僕は猟場で弾を装填したら、撃発する直前まではこの状態を保ちます。安全装置より信頼できると思っています。

また、レピーターですから意図しない2発目、3発目が出ることもありません。冒頭で買った理由を書きましたが、自動銃のメリットである自動装填が何だかおっかなくて、レピーターを候補にしていたというのを付け加えておきます。

ポンプアクションの動作が気持ちいい

これは、完全に僕の好みなんですが、ショットガンといえばこの動作。この所作はなんとも言えないやる気にさせてくれます。男のロマン。それだけです。

 

M870の悪い点

精度があまり良くない

替え銃身という構造上しかたがないのですが、銃身部と機関部にわずかながら隙間が生じ、これで精度があまり良くないようです。銃身と機関部を溶接やロウ付け、ネジ止めすることで精度を上げることが出来るそうですが、そうなるとメリットである銃身交換が犠牲になります。

スラッグ銃身を使うときは、マガジンキャップをウォーターポンププライヤーで締めこんでました。それでも50メートルの静的を撃つと、狙ったところにおおよそ飛んでいくという印象です。的の20センチ以内に入れば御の字という感じでした。僕は当初サドルマウントを使用していましたが、中らないと銃身のせいなのか、サドルマウントのせいなのか、それともスコープが狂ったのか、よく悩んでました。

気になって精神衛生上よろしくないので、カンチレバーのハーフライフル銃身を入手。
これで悩むことはなくなり、そこそこの精度を手に入れましたが、それでもスムースボアのMSS-20と比べると劣ると思います。

自動装填じゃない

そんなにデメリットだとは思わないのですが、やはり自動銃のように連続して撃てたらなぁと思うことはあります。猟場ではポンプの動作でもう一度、落ち着いて狙うという心の余裕が出来ますが(大抵その間に逃げられますが)、クレー射撃だとなかなか思うようにいきません。これは練度の問題でしょうけど、自動銃のように早く撃つというのは相当な慣れが必要だと思いました。

結構重い

僕の銃は、ハーフライフ銃身とホロサイトを載せた状態で約4.3㎏あります。山で一日中持って歩くと結構疲れます。ただ、発想を変えれば筋トレしながら山を歩いてると思えばちょっとお得感あります。軽い銃を知らないのでそんなに不満も出ません。

個性がない

工場で大量生産され、市場に多く出回ってる銃です。持ってる人も非常に多いと感じます。カスタムパーツも豊富にありますが、その方向性も似た傾向になりやすく、なんだか見慣れた感はあります。銃に個性を求めるわけじゃないですが、自分だけのオンリーワンな銃にはなかなかなりにくいと思いました。


 

他にもトリガーのフィーリングが好きじゃないとか、意図せず安全装置が掛かってしまうことがあったりと、何だか書いててデメリットの方が多くなってしまいましたが、それを加味しても好きな銃です。精度が出なくてもそれでいい、それがM870。僕にとって、道具として使うには使い勝手の良い銃です。

この先色々な銃を手に入れても、M870を手放すことはないと思います。