【グループ猟】三人で忍び猟※閲覧注意

三人で鹿狩り(犬無し)

2018年1月6日

天候:晴れ
気温:-2.4℃/9.9
最多風向:北西
平均風速 :1.4㎧
使用銃:MSS-20


この日は久しぶりに詳細がアレなAさんと、共通の友人であるY作さんも加えて出猟。三人で鹿場へ。

新年一発目、猟友タローさんと一緒に出猟したときの失敗を元に、練り直した作戦を実行してみました。

僕が単独猟で鹿場に通っているうちに、シカとよく出会うポイントが何となくですが掴めてきました。木や葉で姿が見えず、撃つ間もなく何度も鳴かれて逃げられていました。

が、逃げて行く鹿をただ見送っていたワケではありません。

逃走する足音で方向を確認して、経路を探すことを何度か繰り返しているうちに、ある地点でシカを起こすと高確率で通る経路があることがわかりました。

タローさんと試しにやってみた方法は、尾根とその下を流れる沢で二手に別れて前進し、シカが通ると思われる要所を沢側で押さえるというもの。犬を使わない巻狩みたいな感じでしょうか。
忍びでやることで、犬役である尾根側にも充分撃つチャンスがあります。

「今日はタローさんに撃たせますんで!」なんて偉そうなこと言いながら自分で5回発砲する犬役。しかも全部外すという…。

タローさんと出猟した時は予定通りの場所でシカが起きたものの、谷を下らずに上がってきてしまいました。

考えられる原因は沢からの上昇気流。先に持ち場に到着したタローさんの匂いが運ばれてシカに気取られたのかな?と。

ですが、僕は沢でタローさんが放屁したと睨んでます。

この失敗から、沢沿いを歩くAさんには持ち場の手前で待機してもらうことにしました。万が一、上に抜けられた場合のために尾根付近を僕が抑え、シカを起こしに行く役はY作さんが担当。

実践

上の写真は実際の猟場の航空写真です。まずAさんが第1キャンプに向かい前進します。僕達との経路の間にある谷は、この記事この記事でシカを起こした場所です。ここで起こした場合は、高確率で第1キャンプ付近を通ります。Aさんが第1キャンプに到達したのを確認し、僕とY作さんが尾根を前進開始。因みに僕達は複数で忍びながら歩くならば、お互いの間隔は最低20メートル程あけます。間隔が近ければそれだけ大きな音になりやすく気取られやすいのでは?という理由です。この日の鹿場は珍しく雪が積もっていて忍びやすい環境でした。地面の雪はほとんど融け、落ち葉が湿っぽくなってて音が鳴りにくい上、木や草に積もった雪が雫となり、ポタポタと音を立て大抵の音は消してくれているように感じました。

残念ながらスタート地点から、第1キャンプまでは鹿は出ず。主尾根右側の谷でシカが警戒鳴きしてましたが、こちらは作戦区域外なのでスルーです。

僕とY作さんが、第1キャンプ付近の尾根まで歩いて来たところで今度はAさんも同時に前進。沢の合流点に到着したら無線を入れてもらい、Aさんに先行してもらうハズでしたが、この時うまく伝わってなかったようで、Aさんはここで暫く待機。僕の持ち場に近づいた時に気付いて、Aさんが配置に着くまで今度は僕達が待機。準備完了の無線を待っていると…。

突然目の前にシカが生えてきました。距離は30メートルくらい。しかももう一頭。一瞬何が起こったのかわからなかったのですが、どうやら寝ていたようです。狩猟始めて3年目にして、初めて寝ているシカに遭遇しました。突然の出来事に慌てて装填・発砲しましたが、当然の如く外しました。もう驚かない。

シカが寝ていた場所

すぐAさんに「そっち行きましたよ!」と、無線を入れると、「了解で~す」と明朗快活な返事。この時、Aさんは僕の銃声を聞いて持ち場に向けて既にダッシュ中。間もなく二発の銃声が聞こえ、「止めたよ~!」という無線が入りました。

僕の弾当たってませんか?」と、諦めきれない僕。「ないね」と即答

人が獲ったシカで記念撮影。Aさんは写真NGなので銃のみ参加。

Aさんが仕留めた鹿は、一発目は右前脚、二発目は肝臓を貫通していました。一発目を撃った時、ちょうどシカが跳ねたらしくて脚に当たったそうです。逃げて来たシカの様子を尋ねると、全くAさんに気付かない様子で、しきりに後方を気にしていたそうで。もう一頭はそこを通らなかったので、この第三キャンプより更に奥の、この記事の僕が外したポイントを恐らく通過して隣の山に逃げたと予想。

Y作さんがシカの解体をしたいということで、Aさんが手解きをすることに。二人に解体を任せて、僕はバックパックを車まで取りに戻りました。被弾の確認をしていなかったので、念のためもう一度尾根を歩きます。あわよくばもう一頭、という欲もあったのは否定しません。しかしやはり命中した痕跡は無く、獲物もいないので諦めて二人の元へ。卑しい心が災いしたのか、尾根裾で3メートル程滑落し、軽アイゼンがパンツに刺さって肝を冷やしました。

軽アイゼンでザックリ。幸いにも怪我なし。

「フォール!!」と叫んで滑り落ちる僕を指差して笑う二人。…良い仲間を持ちました。

何かと忙しいAさんは今期初の獲物。Y作さんはシカの解体を初体験。二人共満足してもらえたようで、良い猟になったかと思います。

昨年のこの記事の猟から、犬を使わずとも少人数で猟果を上げられる方法がないかと考えてましたので、概ね思い描いた猟になり僕も満足です(外したのは不満ですが)。

単独猟での失敗も、やり方によってはグループ猟で活かせるということを知った猟でした。