携行する狩猟道具って悩みますよね。単独猟なら尚更のこと。スタイルや考え方にもよるのでしょうけど、色々と持って行きたい人、極力減らしたい人と様々。
僕は千葉のような猟場だと持ち物は極力減らしたい派。
持ち物が増えればそれだけ山に奉納しやすい性格、というのもあるんですが身につける物が増えれば増えるだけ鬱陶しい。本当邪魔。もう鉄砲と弾とナイフだけで山に入りたい!って常々考えていたのです。そのぐらいの量になればいいなと試行錯誤したのが前猟期。意外と良かったので今期も引き続きやってみたところ、もうこれで良いかな?と思えるくらいしっくりしてきました。
荷物を削るにあたり、一体何が必要で何が必要じゃ無いか。色々と選別していくうちに気付いた最も無駄なもの。それは…解体道具。
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獲らぬタヌキの皮算用
これ出猟するたびに思ってたんですよね。何で獲れもしないのに解体道具を持ち歩いてるのか…!正に獲らぬタヌキの皮算用。
出猟回数と比べて獲れることの方が少ないのだから、いっそ持って行かなければいい。獲れた時に考えよう。というノリで始めたのですが、これが大成功。
獲るまでは猟に集中でき、獲ったあとは充実した道具でじっくり解体できる、欲張りセットの完成です。
ただし、解体道具を取りに戻るという手間があります。
あらかじめ拠点を決め、解体道具を置いて移動するのもありだとは思いますが、やってみたらなかなかの不安…。誰も来ないとわかっていても、あんまり山中に置いておきたくないなと。なので、車まで戻っています。
離れても車から1時間以内に戻ってこれるくらいの距離が理想ですかね。必然的に引き返すポイントも決まってきますが、僕はどんどん奥に行ってしまう癖があるのでこれが歯止めにもなるので、却って良いです。
で、どれだけ軽量化と充実を図れるかというのを紹介したいと思います。
バンダリアの中身
今猟期から使い始めた、「ARMA HUSK BANDOLEER」。双眼鏡を除いて、全てのものはこれに集約されてます。衝動買いした割にめっちゃ良いです。
僕にはぴったり。ざっと良い点をあげたら、
- 銃の肩付けがしやすい。
- 大き過ぎず、小さ過ぎないポーチの容量とMOLLEの拡張性。
- ちゃんと調整すればズレない。
銃の肩付けがしやすい、というのはそのまんまです。今までサスペンダー系のベストをよく使ってたのですが、どんなに薄いものを使っても肩付けすると何か気になってました。このバンダリアは左肩から掛けているので、全く肩付けの邪魔になりません。フロントパネル(ポーチ形状)をあえて背面にもってくることでさらに胸回りが薄くなり、すんなり据銃できるのです。
そしてこれ、ズレにくいんです。ちゃんと調整すればですが、細かい調整も効くのできっとぴったりに合わせられるはず。そんなに大した重量ではないのも相まって全然ブラブラしません。今のところ、全くストレス感じません。
もっと早く出会いたかった…。
もうこれで良い気すらしてます。壊れるまでコレ使うと思います。
で、バンダリアに収納されている物達は以下の通りです。
- パラコード(30m、10m、5m)
- モーラナイフ
- 折りたたみ式ノコギリ
- クライミング用カラビナ×2
- プーリー×3(カラビナ×2)
- スリング
- レンジファインダー
- 止血帯、止血パッド
- 軽アイゼン
- ニトリル手袋飲み物、食べ物(主に羊羹×2)
- ビニールテープ
- 結束バンド
- SUREFIRE 「E2D LED Defender Ultra」
- FAB DEFENCE 「SH-6」&「RPR MOLLE」
パラコードは獲物を引き出したりするのにも使うのですが、僕の行く猟場はかなり崖が多いので、補助ロープ的なのも兼ねてます。クライミング用のカラビナやプーリーなんかは崖下から獲物を引き上げるのに使います。
FAB DEFENCE の「SH-6」と「RPR MOLLE」はバンダリアにシェルポーチをそのままつけると角度的にいただけないので導入しました。
角度も好きに変えられるし、抜き差ししやすいのも良いです。ただ、自作弾を奥まで差し込むとペンチ使わないと抜けません…。奥まで入れなくても十分落ちないんですけど。
バンダリアは似たようなのがいくつかあるようです。
続いて充実の解体道具セットです。
解体道具セット
あると便利な道具達をミステリーランチの「METCALF」に詰め込んだ、欲張りセット。
- ブルーシート(1.8m×1.8m 2枚)
- 携帯円匙
- ゲームバッグ×2
- 防寒テムレス
- ニトリル手袋
- 骨スキ包丁
- 皮剥ぎ包丁
- シャープナー
- 作業用ライト(大・小)
- ヘッドライト
- バーナー、ガス缶
- クッカー
- 水ペットボトル
- トイレットペーパー
- ウェットティッシュ
以前にも書きましたが、僕は解体はじっくりやりたいタイプなのです。日が落ちる中、慌てて解体するより、日が落ちても関係ない装備で臨みたい。
ブルーシートは荷物と切り分けた肉を置いていきます。道具をブルーシートにちゃんと置けば無くすことも減ります(多分)。
ここのとこ、スキナーとモーラナイフで解体やってましたが、このスタイルに落ち着いて「別にナイフじゃ無くても良くね?」となり、合羽橋で骨スキ包丁と皮剥ぎ包丁を購入しました。早く使ってみたいところですが、まだ獲物が獲れてません…。
前はLEDランタンを使っていたのですが、ちょっと明るさに不満があって充電式の作業用ライト(大)にしました。USBでスマホなんかも充電できるので非常用にもいいかもしれません。一家に一台。
最近アナグマを自由猟法でゲットしたのでそのときに使用してみましたが、光量も解体作業には充分だと思います。
問題は照らしにくいこと。木の枝にでもライトを吊せばいいかと思ってましたが無いとこだと不便。ある程度の高さから照らしてやりたい…。
なので解決方法というか、作業灯の購入のときに考えていたプランを実行することにしました。ミステリーランチから、背負子システム(仮称)へ移行します。
なんとか工夫して、「METCALF」の良いところを真似したものが出来ればいいなと。特に、銃を収納出来るのが個人的に便利なんですよね。両手使えるし。
現在パーツを買い集めているところですが、完成の報告は来年になりそうです。
以上、解体道具を割り切ったらみたら色々と捗った話でした。
山梨に遠征してるときなんかは、冒険を楽しむような気持ちで全部持って行きたいんですけどね。千葉だとちょっとしんどい……
年内の更新はこれが最後になります。
本年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、よいお年を!