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2018年11月17日(土)単独猟2回目
出猟時間 | 10:30〜14:15 |
天候 | 晴れ |
最低気温/最高気温 | 7℃/19.8℃ |
最多風向/平均風速 | 東 1.4m/s |
使用銃 | MSS-20 |
イノシシを求めて
単独猟2回目はこの記事の場所へ行ってみることにしました。この山は今期マダニが多くて…。マダニにやられないか心配ですけど、虎穴に入らずんば虎児を得ずです。イノシシだけど。
今期の目標、単独猟で「イノシシを3頭獲る」を実現するには、早々に1頭獲っておきたいところ。
あれから朝の気温と日中の最高気温もガクンと下がりました。下見の時に忘れた虫除けも、今回はバッチリ持って猟場へ。
気温なのか虫除け剤なのかわかりませんが、幸いにもマダニはほとんど付きませんでした。でも、下見のときからわかってはいましたが…。銃を持ってスコープで覗くと改めて実感。
何も見えない…
去年の経験からもわかってたことなんですけどね。傾斜と灌木の青々しい葉っぱで肉眼じゃ全く獲物がわかりません。
双眼鏡を片手に慎重に前進しますが、鹿がピーピーと飛んでいくばかり。白いお尻が葉の隙間チラッと見える程度です。それでも2回ほど射撃チャンスはありましたがグッとこらえ、イノシシを探します。
下見で見かけた場所に、そうそう都合良く居るわけもなく…。ひっそりと尾根を歩いて最奥の寝屋まで行ってみたものの、不在。
このまま無闇に歩き回ったら本当にただのお散歩になってしまう…。ということで真面目に作戦を立ててみました。
下見の時にイノシシ4頭を見かけた場所は谷になった場所でした。移動中のイノシシに遭遇したもんだと思ってましたが、本当は何か食べてたのじゃないかなぁと。
そういえば、場所は違いますがこの記事のイノシシも谷に落ちてたどんぐり目当てに思えたような。半摺鉢状になった谷だと木の実も集まりやすいのかもしれません。
去年の単独猟初日で獲ったイノシシも、木の実を食べてましたし。
途中、SLLSしながら歩いてると木の実がポトポトと落ちる良い感じの谷があったのでそこで待ち伏せすることにしました。無闇に移動して遭遇しても撃てなきゃ意味ないですから。通りそうな場所で向こうから寄ってくるのを待てばいいかと。
待ち伏せ開始
下見で子連れを見かけたのが、14時前後。待ち伏せを始めたのが12時過ぎです。時間帯的には丁度良いんじゃないでしょうか。僕は待ち伏せしてるときの時間が大好きです。じっとして、周囲の音や気配、視界に入る動きに気を配る。でも何の兆候も無けりゃボーッとしてるだけですからね。静かな山であればあるほどやりやすい。なんなら居眠りまでします。
枝尾根を背にボーッとし始めて1時間ちょっと経過。そろそろ動く頃かな〜?なんて思いながら目の前の谷を眺めていたら、どこからか「フゴッ!」という声。耳を澄ませてみると背後からフゴフゴ言いながら近寄ってきます。
しまった。何故正面から来ると決めつけてしまったのか…。尾根上の木陰にでも隠れておくべきでした。ゆっくり頭を回したつもりでしたが、「ブヒー!!」と鳴き声を上げながら逃げて行くイノシシ達、その距離10メートル程。一目散に逃げてくのは母イノシシ。子イノシシも慌てて杉林へ。音はしませんが、隠れながら、こちらの動きを見ているはず。
何かが動いた気がして、スコープで覗いてみると木の陰から鼻先がチラリと出てます。距離は30m程。しゃがみ撃ちしたいところですが、動くと逃げられそう。
木の陰からソフトボール大の面積しか出てなくて、この微妙な距離。去年までの僕だと当てる自信ありませんでしたが、今年の僕はちょっと違う…!
オフシーズンに練習もそれなりにしたし、最高の弾を作ることが出来た。弾と腕を信じて立射で撃ちました。当たった…!ように見えたのですが、再び走り出すイノシシ達。
「え、外したの?」
呆然としながらも、慌ててリロード。安定のジャム!弾倉を開けてなんとか排除、違うイノシシに狙いを定めるも逃げられ…。
外れたと思ったけど…
勢いよく走り出したように見えたので、絶対外したと思いました。でも何か手応えはあった気がしたし、撃ったら必ず確認がモットーです。
現場を見に行くと血糊が落ちました。でも獲物の姿はない。痕跡を追っていくと、途中で脳の一部が落ちているのを確認。更に10メートル下ったところでイノシシを発見しました。
今期単独猟2回目、小さいですがイノシシGET!幸先良いです。イノシシが現れたのも偶然かもしれませんが考えた末の結果ですからね、素直に嬉しい。
それにしても、いくら急勾配といえどあそこまで転がるのは考えられないので、頭に当たっても走ったのでしょうね。野生動物の生命力というのは凄い。
母ちゃんイノシシ獲りたいところでしたが、このサイズでも1人で1㎞引っ張ると結構疲れちゃったので、今回はこれで良かったのです。初物なのでキレイに解体したくて、猟隊の解体場を使わせてもらいました。
柔らかくて美味しいお肉でした。