ここ最近、Googleマップで去年行った猟場はどこだったかな、今年はこの辺に行ってみようかな、と仕事中でもお構いなしにスマホを眺めています。
普段、単独猟で行く猟場の地形は頭に入ってますが、巻狩のタツの位置や、新しい猟場へ行ったときは場所を覚えるのがちょっと大変。
山を移動する度にカーナビで地点登録しては、帰宅後Googleマップに登録したりしてたのですが、途中からめんどくさくなり、止めてしまいました。
もっと使いやすいアプリがないかと探してみたら、ハンティングに特化した面白い地図アプリを見つけたので紹介します。
Contents
狩猟アプリ「HuntStand」
- オフラインでも使える地図アプリ
- 豊富な種類のマーカー配置が可能
- トレース機能付き
- 5日間と72時間の天気予報
- 仲間との位置情報の共有
- ”Huntzone”というツールで視覚的に風をみる
- PCでも作業できる
オフラインでも使える
オフラインでもGoogleマップをベースにした地図が使えます。キャッシュする範囲は指定できませんが、ある程度の縮尺であれば、かなりの領域をキャッシュできるようです。このキャッシュは端末を再起動しても有効でした。
試しに3つほど”HUNT AREA”を作成、縮尺を最大にしてキャッシュさせてみました。3つ目をキャッシュさせたところで、オフラインで確認してみたところ、一つ目の最大範囲は限定的に表示されていました。縮尺最大でキャッシュできる領域は限られるようです。
完全にオフラインの場所では不安が残ります。スマホを地図替わりに、と考えるのであればその他にも地図アプリをいれておいた方が無難です。
僕のスマホにはこんなの入れてます。
ただし、遭難しそうなくらい険しい山は紙の地図とコンパスは必須です。現在地標定できるくらいの地図判読スキルは身に付けてても損はないと思います。
豊富な種類のマーカー配置が可能
マップに置けるマーカーの種類も豊富です。罠をされる方は、罠やトレイルカメラの位置を記録するのにも良いかもしれません。
図形を書いたり、線を引いたりもできます。ハンターマップを見ながら銃禁エリアの境界線をマップに入れて行くのも面白いかも(根気がいりますが…)。
面積や距離を測れるのもちょっと便利です。精度も良いそうで。
トレース機能
移動した軌跡を記録する、トレースも使えます。簡単にON・OFFできますが、結構バッテリーを消費します。
5日間と72時間の天気予報
5日間の大まかな天気予報と72時間の詳細な天気予報をダウンロードできます。5日間の月齢表もあります。
天気予報や風向風速を細かく確認できますが、データはどこから取得しているのかわかりませんでした。細かさから見るとSCWでしょうか…。
仲間と情報を共有
作成したマップは、登録したフレンドと共有できます。また、位置情報を共有することも可能です。試しに、山梨の猟友とお互いの位置を共有してみました。フレンドはマップ上に緑色の●で表示されます。履歴は24時間残ります。
こちらの機能は電波が届かないと相手の位置情報は表示されません。共有されまで数分かかります。
バグだと思われますが、初回起動時にロケーションシェアリングをONにしたとき、フレンドじゃない人も表示されてしまうということがありました。
フレンド登録していなければ、「Proffile unavailable]と表示されるだけで詳細はわかりませんが、僕のように自宅で起動してしまうと24時間自宅の場所を晒してしまった可能性もありますので注意が必要です。
このバグがあったのはインストールした3人中、僕だけでしたが、スマホの位置情報設定を高精度(現在地特定にGPS、Wi-Fi、Bluetooth、モバイルネットワークを使用)にしてて、ロケーション初回起動時にWi-Fiを接続してましたので、その関係もあるかもしれません。ロケーションシェアリングの初回起動時は自宅以外を推奨しておきます。
もしバグが不安だという方は、仲間だけで位置情報を共有するのであれば、Googleマップアプリの「現在地を共有」を使用するか、「Glympse」等のロケーション共有アプリを使用するのもアリかと思います。
”Huntzone”というツールで視覚的に風を見る
このアプリの目玉機能の一つです。上にもある通り、このアプリは5日間と72時間の天気予報をダウンロードして保存できます。そこから予想される風向・風速から、届く匂いの範囲と方向を示してくれます。また、時間の経過による風向きの変化も表示してくれます。
こちらは「LandZone」モード。鴨なんかの水鳥が、予測される風向きでどこにおりるかを表示してくれます。
正確さはわかりませんが、視覚的にわかりやすいのでに出猟時の侵入ルートや、待ち猟をするときの参考になりそうです。
その他
その他の機能として、獲物のデータと場所などや目撃場所も記録できます。これらのアイコンは、メニューから個別に表示するのでマップ作製の邪魔になりません。
PCでも作業できる
そして、このアプリの良いところはPCでも作業・同期できることです。アプリの操作感も悪くないですが、ちまちまとスクロールしながらマップを作成するのはちょっとしんどいです。
PCなら複雑な作業もささっとできます。PCとの同期にはアカウントを作る必要があります。
このアプリ、なかなか便利そうじゃないですか?英語ですが、UIは直感的に操作できるのでそんなに困らないと思います。
お値段なんと…無料です。下に広告が付きますが、気になる方は年間¥660で消せます。
他にも似たようなアプリがいくつかありますが、気になったのは下のアプリ。こちらもインストールしてみました。
AR(拡張現実)も取り入れてたり、UIも使いやすいのですが、無料だと機能の制限があります。
じゃぁ有料版を…と思ったのですが、アドバンスで¥1560、プロフェッショナルで¥2400となかなか良いお値段します。しかも年間です。
とりあえずは無料の「HuntStand」を使ってみて、物足らなくなったら「Hunters Tool」を課金してみようかと思いました。
また面白そうなアプリを見つけたら、紹介したいと思います。