エアライフルの個人輸入②

前回(エアライフの個人輸入①)、購入するお店も決まったところで、所轄の担当者にまだ相談してないことに気付きました。

見積もりをもらった次の日に所轄へ行ってきました。

 

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 所轄へ相談に行く

 

朝一番で所轄へ向かいました。担当者に、かくかくしかじかで、エアライフルを輸入したいんですが…と話したところ、「あんまり難しいことしないで…」と苦笑いしつつも、本部に問い合わせてくださいました。

必要な書類として示されたのは、
【譲渡等承諾書】【お店のホームページのコピー】【購入するエアライフルの写真】【見積もりのコピー】でした。

家に帰って先方に返信メールを送り、示された必要書類を集めます。
そしてその夜、送られてくる請求書のメール。これを支払ってしまうと後に引けません。

支払い方法はPeyPalです。以前海外で買い物をしたときのアカウントがありますので、こちらを使用します。さて、いよいよ入金!というときに問題が。

 

PayPalアカウントに注意

 

僕のPayPalアカウントは「パーソナル」で、一回の送金で10万円までしか送金できませんでした。一回で10万円以上送金するにはアカウントを「プレミアム」以上にする必要があります。アップグレードは無料ですが、本人確認等で一週間程かかりそう。

「パーソナル」で、もし2回の送金に分けた場合、買い手保護制度は使えないようです。

そして、利用規定ポリシーの禁止行為には「銃弾、火器、特定の火器部品、またはアクセサリー、あるいは適用法によって規制されている特定の武器、刃物」とあります。

これは、どのみち保証についてはリスクのあるものと認識。ちゃんと正規の手続きを取った商品に保障が効かないかはわかりませんが。とはいえ、個人輸入を決めたときにリスクは覚悟していました。モノが手元に届かなければ、高い勉強代。それはそれで話のネタになるかなぁと…。泣けますが。

ということで、先方に2回に分けて送金することを了承してもらい送金。

送金した後に、銃番号とS510の写真が送られてきました。ついでに譲渡等承諾書の写真も。
何度か日本に輸出してしているだけあって、何の指示を出さずとも、向こうで書類を用意してくれました。流石です。これは今回かなり助かった点です。

「こいつは今まで見たS510で一番良い木目だぜ、HAHAHA!」という謳い文句で送られてきた写真。商売上手。

送られた譲渡承諾書の写真を印刷して再び所轄へ。この書類で大丈夫か確認してもらいます。もう少し「丁寧に書いてもらう」こと以外は指摘はありませんでした。
その点を先方に伝えて、書き直してもらいました。(後日、送られてきた書類に大差はありませんでした…)
あとは譲渡承諾書が届くのを待って、必要な書類を提出するだけです。

 

一週間程して譲渡承諾書が届きました。示された必要な書類を添えて警察に提出します。

一緒に注文した品物も見積書に記載してあったので、一つ一つ項目を確認されたのが印象的でした。銃に改造を施して申請しようとしてないかの確認でしょうか。

Oリングやコネクター等を何に使うのか説明するなど、少し説明する手間はかかりましたが、あっさり受理されました。

 

海外の10発仕様の弾倉

 

さて、念の為に確認したいことがありました。
S510は回転式弾倉ですが、日本では5発装填までの物しか認められません。
海外では10発の状態で販売されています。あわよくば10発の物を輸入後、改造してもらって許可を受けたいところです…。

それとなく担当者に聞いてたところ…。
予想通り、所持許可が下りた銃の10発入り弾倉を入手した時点でアウトとの回答。当然といえば当然ですね。

弾倉だけ日本の銃砲店に送ってもらうのも面倒ですし、ここはすっぱり諦めます。
別途、日本の銃砲店から購入ということで空白で提出しました。

そして一か月と数日後、許可が下りました。ほぼ告知通りです。

所持許可証に記載してもらった後、追加の書類として、発送日付の記入された譲渡等承諾書と、インボイスも提出するように求められました。
帰宅後、また先方に即メール。ついでに所持許可証のコピーも添付し、荷物に同封してもらうように頼みます。弾倉についてはあちらで処分してもらうように念を押しておきました。

あとは届くのを待つだけ。対応も早く、メールを送付した夜には発送してくれたようです。

 

遂に日本に到着。でも…

1週間後、ついに日本へ!横浜税関に到着しました。しかし、荷物を追跡してみると「通関手続き中」から「税関から名宛人に照会中」に…。
所持許可証のコピーを入れてるあるけど、何か書類に不備があったかな?と少し不安になりながら税関から連絡を待ちます。

翌日、税関から「外国から到着した郵便物の税関手続きのお知らせ」という郵便物が届きました。
輸入しようとした物に武器等が含まれている場合に届くみたいです。

以前銃の部品を輸入したときは所持許可証を同封したことで
すんなり送られてきた経験があります。銃本体だと手続きが違うのかな?と思いながらも、示された手順通り、経済産業省の輸入承認要否照会フォーム(武器類)より照会をします。

翌朝には経済産業省貿易経済協力局貿易管理部貿易審査課から返答が来ました。

 

ペレットが税関で引っかかる

 

返答には以下のようなことが書かれていました。

「空気銃ペレットは1缶で500個扱いで、個人特例は3個までとなるため、個数オーバーで輸入承認申請が必要。」
「急ぐのであればペレット2ケースについて任意放棄すれば個人特例で空気銃のみ受け取ることが可能。」

まさかの返答でした。
「どうせ送料かかるし、ついでにペレットも買っとくか。」
という、しみったれ精神のせいで面倒くさいことに!そんな馬鹿な話があるのかと、思わず電話で確認してしまいました。

…あるみたいです。

「そういう決まりなので…」と担当者も申し訳なさそうです…。

いっそペレットを3粒だけ送ってもらうという、ささやかな抵抗も考えましたが…。

こうなると任意放棄が手っ取り早いのですが、安かったとはいえ1000発も捨てちゃうのもなんだかなぁ。それに輸入承認手続きは未経験です。この先また申請をすることがあるかもしれません。

エアライフルも早く欲しいけど、ここは輸入承認申請をして経験値を稼ぐことにしました。


エアライフの個人輸入③へ続く