3Dプリンターはじめました

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突然ですが3Dプリンター始めました

こう書くと「また衝動買いして!」って、突然思いつきで買ったように思われそうですが、前から欲しいなぁと悩んではいたのです。

とはいえ、なんだかよくわからないし、値段もピンキリだし、イマイチ使いこなせる自信もないしで「まぁいいや」で流してきました。

でもここ最近いろいろとDIYでやってるうちに、こういう部品が欲しいとか、ここをスタイリッシュにしたい、と思うことが増えてきたんですよ。

よっしゃ、夏のボーナスで買ったろうかという気持ちになってきたところで、特別定額給付金の話が出ましたからね。もう超前向きに検討はじめますよね。

ただし、使い勝手のよくわからないものに大金を叩くのはリスキー、かといって「安物買いの銭失い」は避けたいので、予算は10〜15万円前後で。

新型コロナで外出自粛中でしたし、どうせならインドアで有意義な時間を過ごしたいなと。

詳しい人に助言を求める

いざ買うと決めてプリンターの選定に入るわけですが、おおよその使い方はわかるものの、全体的に知識不足。

使い勝手なんかも想像もつかないし、ここは詳しい人に助言を求めるしかない。

というわけで僕の周りで数少ない3Dプリンターを使っている人、umigokiさんに相談しました。

umigokiさんには以前からちょいちょいと自作の作品を頂戴して使わせてもらってます。

シェルホルダーとか
プライマー回収トレーとか

ちなみに見返りとしてレポートの提出を求められていますが、しらばっくれて逃げています。

そんな不義理を働いてるもんで、少し居敷居が高いなと思いつつ(思ってない)。

突然の「予算10万円前後でおすすめの3Dプリンターありますか?」という質問でしたが親切丁寧に答えていただきました。感謝!

PRUSA i3 MK3S

予算内でいくつか候補と選び方を教えていただいたので、それらをググって検討。

そんな中でビビッと来たのが『PRUSA i3 MK3S』。

この Prusa Researchという、チェコ共和国のメーカーがおもしろいんですよー。

https://www.prusa3d.jp/

まず製品のプラスチック部品を完成品で作成しているっていう点。プリンターの耐久テストも兼ねてのようです。

使われている部品もオープンソースなので壊れたときに補修部品を手に入れやすそう。

更にアップデートがあれば公開データを使用して、3Dプリンター本体をアップグレードしていくことができます。

こういう新しい技術って進化が目まぐるしい気がするので、なるべく延命できるほうがお財布にも精神衛生上も良いと思うので個人的に評価高し。

そして他社の派生製品に対して「競争せずに協力することでより洗練されたデザインを追求していく」という懐の深さと探究心。好き。

よし、『Prusa i3 MK3S』に決めた。

組立てキットか完成品か

『Prusa i3 MK3S』には完成品と組立てキットが用意されてます。

組立てキットなら作りながら構造を知ることができますし、構造を知っていれば不具合が起きたときの原因特定もしやすいかなと。

そして差額5万円、大きい。差額5万円の組み立てってちょっとイヤな予感しますけど。まぁどうせアレでしょ?大まかなパーツは組み込まれてくるんでしょう?

というわけで、急いで3Dプリンターが必要というわけでもないし、組み立てキットをAmazonで購入。

ででーん。新型コロナの影響なのか、いつもより遅めの到着でした。

箱の大きさは大体想像通りですが、やっぱり大きい。

さぁ、早速開封です。

おや、これは……。

バラバラですねぇ。ビックリするぐらいバラバラです。むき出しの基盤とかPC以外で久し振りに見ました。

説明書もちょっとした教科書くらいの厚さあります。

なんだコイツ(歓喜)

そして、なぜか同封されている『ハリボー(HARIBO)グミ』。

組立てガイドブックを読んでいくと、開発者の『ハリボーグミ』への熱い?こだわりが伝わってきます。

なるほど、製作過程の息抜きとして食べるということですね。

これ読みながらグミ食べてましたわ。

この一件で「いつものように流し読みしてたら詰む」気がしたので、説明書を読んで理解してから組み立てるという、僕にしては珍しく慎重な行動を取ることができました。

結論から書くと、予想を遙かに上回る組み立てボリュームとなりましたが、決して苦痛ということは無く(個人の感想です)、子供の頃にゾイドのマッドサンダーを組み立てたときと同じようなわくわく感と製作時間で作ることができました。

組立てはこんな感じ

以下、大雑把な組み立て課程です。

まずはフレームを組み立て
モーター類を取り付けていきます。
説明書通りにグミも食べます。
エクストルーダー(押出成形機)も自分で組み立て。
LCDモニターの配線も当然
取り付け
ひっくり返して、配線を取り回し
説明書通りに基盤に接続
完成!
後半戦はつい集中してしまいグミを食べるのを忘れてしまいました。

以上ざっくりとした流れでしたが、二日間で合計10時間程かかって組立てました。

何度やっても初期設定のキャリブレーションがうまく行かず、挙動を観察していたら配線の取り回しを間違えていて引っかかっていたというミスもありましたが、まぁなんとか組立てられました。

手間でしたけど、そんなに面倒くさいということもなく、楽しみながら作ることができました。

そして構造もよくわかりましたしね。5万円分以上の満足感を得ることができました。

でも5万円の差額設定は決して高くなく、妥当に思えました。時間の無い人・組立に自信のない人は完成品がおすすめです。

完成!いざテストプリント!

せっかく完成したのだから、早速プリントしてみます。

設定もよくわからないけど、とりあえずプリントしてみたのが付属のSDカードに入っていたカエルのデータ。

印刷が始まったのを確認して就寝。

その翌朝。

おおー!カエルが3Dプリンターの上に乗ってる!

しかも期待以上に積層もキレイ。

正直10万そこらのプリンターでこのレベルが作れるとは思いませんでした。これはイイ買い物をしました!

でもどうやらこの出来はビギナーズラックだったようで、この後プリンターの設定で色々と悪戦苦闘するわけです。

最近になってようやく安定して出力させることができるようになってきて、プリントするのが楽しくて仕方ないです。

なんか急に未来がやってきた感。

今度は作ったものの紹介とかしてみたいと思います。